義理の両親や親戚に出す年賀状には印刷でも一言添えると印象が良くなります。普段疎遠になっていると何を書いていいのか困ってしまいますが、自分の近況や相手の体調、新年の幸せを願う文を入れると書きやすいですよ。今回は親戚にだす年賀状に書き加える一言・一文の例文をご紹介します。
年賀状は元旦から１月七日までの間に届くようにしますが、できるだけ元旦に届くように投函しましょう。１月７日（一般的に松の内は７日とされていますが、地方によっては１５日の所もあります）が過ぎてしまった場合は「寒中見舞い」として出します。
年賀状の書き方・マナー
宛名面の書き方・マナー
住所は都道府県から書き、縦書きなら漢数字（一・二・三）、横書きならアラビア数字（１・２・３）を使います。敬称はは個人なら「様」、会社や団体などは「御中」恩師は「先生」、連名の場合はそれぞれの名前の下に「様」をつけます。
もし書き間違いをしてしまった時ですが、修正テープなどで修正したものは年賀状は新年をお祝いするものなので、失礼にあたってしまいます。新しい年賀状に書き直しましょう。書き損じの年賀状は郵便局に持って行くと１枚５円で年賀状の販売期間内であれば新しい年賀状と、販売が終了していれば通常はがきや通常切手と交換してくれます。
文面の書き方・マナー
文面を書く時に気を付けなければならない事は使ってはいけない言葉がある事です。まず、重ね言葉は避けましょう。例えば「お身体ご自愛下さい」という文ですが「ご自愛」という言葉に自分の体を大切にするという意味があるのでお身体をつけると意味が重複してしまいます。他には「度々」「くれぐれ」「わざわざ」などがあります。
忌み言葉も避けます。（去る・滅びる・絶える・衰える・破れる・失う・枯れる・倒れる・病む）などです。「去」という文字には「別れる」「離れる」という意味があるので、去年という言葉は使わずに昨年や旧年という言葉を使います。
「、」「。」など句読点はつけません。筆で書いていた頃の名残という説や、もともと日本語に句読点は無く読みやすくするために付け始めたものなので、相手に敬意を表している年賀状には付けない、年頭の挨拶に区切りはつけない、などの説があるようです。句読点がなく読みにくいと感じる時は少し間を開けたり行を変えるといいでしょう。
親戚におすすめの賀詞
賀詞とは祝意を表す言葉で「謹賀新年」「迎春」「賀正」などがありますが、もともと漢字４文字からなるものが正式な形なので目上の人に「寿」「賀正」などの漢字１文字や２文字の賀詞を送るのはマナー違反です。義理の親や親戚に送る場合も避けましょう。
おすすめの賀詞
「明けましておめでとうございます」
「新春のお慶びを申し上げます」
「謹んで新春のお慶びを申し上げます」
「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」
「謹賀新年」
「恭賀新年」
本文の文例
賀詞の次には、お世話になった事へのお礼や感謝の気持ち、遠方に住んでいる親戚には疎遠になっているお詫び、自分や家族の近況と相手を気づかう文章などを書きます。親戚内で結婚などがあった場合には、出席してくれたお礼も入れるといいですね。
・子供も幼稚園に入園し元気に通っています
・新たな家族が増えにぎやかなお正月を迎えております
・こちらは皆元気にしております
・日頃はご無沙汰ばかりで申し訳ありません
・ご無沙汰しておりますが皆様お変わりありませんか
・皆様お元気にお過ごしの事とお慶び申し上げます
・お近くにお越しの際はぜひ遊びに来て下さい
・家族ともども今年もよろしくお願い申し上げます
最後は相手の幸せを願う文章を入れます。
・寒さ厳しい折ご自愛ください
・皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
・皆様にとって幸多い年となりますようお祈り申し上げます
・皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます
・皆様にとりましてよい一年になりますようお祈り申し上げます
・ご家族の健康を心よりお祈り申し上げます
・今年が皆様にとって幸多い年になりますようお祈り申し上げます
結婚して初めての年賀状を書く時
結婚後の近況報告や結婚式に出席して頂いた事へのお礼を書くいい機会なので感謝の気持ちと近況報告のメッセージを入れましょう。
例文
・昨年は私達の結婚式に出席して頂いてありがとうございました おかげさまで夫婦で初めての新年を迎えております まだまだ未熟な二人ですが今年もよろしくお願い申し上げます
・昨年は私どもの結婚に際しご多忙中にもかかわらず高配を頂きありがとうございました 新しい生活にも慣れ無事新年を迎える事ができました お近くにお越しの際は是非新居にお立ち寄り下さい
まとめ
普段お付き合いのない親戚には何を書いていいか困ってしまいますね。あまり硬すぎるのもと思いますが失礼にあたるよりは硬いくらいの方がいいかもしれません。上司や友人と違う点は近況を入れた方が喜ばれる事が多いところだと思います。ただ子供の話題はお子さんがいない家庭には書かない方がいい場合もあるので気を付けましょう。
