中学や高校の入学式で学校関係者の理事長・学校長・校長・担任などからの祝辞挨拶として使える挨拶例文を作成しました。文章は少し長くなっていますが、しっかりと学校のことを知ってもらうために必要な情報を盛り込んだ祝辞内容になっています。祝辞を作成するときの基本的な構成もお伝えしますので、それに従って作成することでスピーチ内容を考えやすくなります。入学式の祝辞のサンプル・参考例としてご確認下さいね。

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学校を代表としての挨拶

新入生や保護者は、入学式を迎えるまでに学校のことを知った上で入学していることが多いですが、学校代表としての入学式での祝辞では学校のアピールと今後の学習方針、取り組みなども伝えたいと思うものです。でも、スピーチが長くなってしまうと、良い話も耳に入らなくなってしまうし、前置きが長く伝えたいことを話すときには飽きられてしまうということにもなります。

要点をまとめながらも、伝えたほうが良いことを盛り込んでいくようにします。

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入学式の祝辞挨拶の基本構成

中学・高校・大学での学校関係者の理事長・学校長・校長・担任などからの祝辞スピーチを考える際の基本構成をまとめました。

・自己紹介
・新入生への祝辞
・保護者への祝辞
・来賓への祝辞
・学校の指導方針
・学校生活について
・締めの言葉
・年月日と氏名

この基本構成は一例です。文章の長さを調整しながら作成するようにします。ダラダラと長いスピーチになると伝えたいことが伝わらないことになるので要点をまとめて考えます。

入学式の祝辞挨拶の例文・文例

(自己紹介)

皆さん、こんにちは。

【学校名】学園理事長の山田です。学園を代表して一言ご挨拶を申し上げます。

(新入生への祝辞)

新入生の皆さん、御入学おめでとう御座います。

(保護者への祝辞)

また保護者関係者のみなさまにも心よりお祝い申し上げます。

(来賓への祝辞)

また本日の入学式にご列席下さいましたご来賓の皆様方にも感謝申し上げます。

(学校の教育方針)

【学校名】学園の創設者【創設者氏名】は、初代から教育に情熱を注ぎ、数多くの学校の開設に関わりました。

本校は20xx年4月に【創設者氏名】自身の目標でもあった世界的視野を持つ、自立してたくましい若者の育成、これを目指して【創設者氏名】ゆかりの【場所】の地に開設されました。美しい自然と豊かな文化に溢れる【場所】の地で、果敢に青春時代を過ごす皆様方に、伸びやかで充実した勉学の場をしっかりと指導していきたいと考えています。

開校から●●年たち、本校で学んだ学生たちの多くが社会で活躍してくれています。卒業生の活躍によって本校に歴史と伝統が刻まれていきます。日本各地から集まった多様な生徒たちが互いに切磋琢磨することによって、自立してたくましい若者に育ち、大学での学びによって更に成長し、そして、全国各地・世界各地で活躍するようになる。本学園は、そのような学園で有り続けるべく努力を重ねていきます。

(学校生活について)

さて、新入生の皆さんは、今どんな気持ちですか?

新しい環境、新しい仲間と始まる、これからの時期が楽しみでワクワクしているでしょうか。それとも、不安や緊張でドキドキしているでしょうか。今このときの気持ち、これを忘れないでください。これが【学校名】での最初の気持ちです。中学からここにいる人達は、高校に入る時の最初の気持ちです。ぜひ忘れないでください。

皆さんは、今日から【学校名】中学・【学校名】高校の一員になります。新メンバーです。実は私も、この4月から【学校名】学園、中学・高校の理事長になったばかりです。私は4月1日に理事長になりメンバーに加わりましたので、今日4月7日に入学式を迎えている新入生の人達よりも1週間だけ先輩です。1週間だけ先輩の感想です。

【学校名】の先生たちは厳しくちょっと怖いですが、とても楽しく面白い学校です。

さて、学校というのは建物・器だけでできている訳ではありません。そこで学ぶ生徒、教える先生がいて初めて成り立つのです。家族や家庭も同じですよね。皆さんには帰る家があります。一軒家だったりマンションだったり、形や大きさは様々だけども帰る家があります。

でも、それだけで家族ができるわけではありませんよね。

私の家は郊外にある2階建ての家です。家には、私と妻と子供が二人と猫が四匹住んでいます。家という建物に、人間四人と動物が四匹で合わせて八つの生き物で家族が成り立っています。人間が四人もいれば喧嘩や言い争いにもなりますし、四人が時と場合によっては、三対一になったり、二対二になったりします。

猫も同じです。また猫達と人間の間も同じです。人間と猫を合わせた八つの生き物が社会を作っています。毎日毎日、違った形の関係を作っています。同じ家に何十年近くすんでいますが、その間にも飼っていた猫が数匹亡くなりました。とても悲しかったです。

でも、しばらくすると新しい猫を連れて、結果的にいつも四人と四匹という人間と猫の関係は変わります。こうして一見外から見ると何年も変わらないようにみえる私の家でも、常に変化が生じています。

学校も同じです。皆さんが加わることによって【学校名】という学校は間違いなく変わっていきます。3月に卒業生を送り出し、4月に新入生である皆さんを迎え入れる。三分の一も入れ替わるので、学校の中身が変わらない訳はありません。

皆さん方には、新たに仲間に加わるものとして自分たちが学校を作り、歴史を作っていくのだという気概を持っていただきたいと思います。今日から始まる【学校名】はみなさんが2年生や3年生の先輩達と一緒に作り出す新しい学校になります。これは、皆さんだけのことではなく、私を含めた学校の先生方自身も同じことが言えます。一緒に新しい【学校名】を作っていきましょう。いっしょに成長していきましょう。そして悔いのない3年間あるいは6年間を過ごしていきましょう。

(締めの言葉)

皆さんの入学にあたり、皆さんに申し上げたかったことは以上です。

ご入学おめでとうございます。

(年月日と氏名)

平成30年4月7日
子育てママ学園理事長
山田 花子

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まとめ

入学式の祝辞を作成するとき、文章を考えるときの1つの参考にして頂けるといいと思います。それぞれの学校によって特色は違ってきますし、教育方針は異なります。そして学校の歴史も違いますので学校の良さをアピールできるように、そして、これからの学校生活が魅力的になるように伝えてあげることで新入生のやる気にもつながります。

伝えたい、話したいことが多過ぎてしまい、だらだらと長くなってしまうことが多いので何と伝えたいのか、新入生たちの気持ちをどうしたいのかというテーマを絞って的はずれなことを盛り込まない、横道にそれないようにするといいです。

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