夏休みの自由研究は水質調査に挑戦してみませんか。先日、小学4年生の娘も浄水処理場に社会科見学に行き、水がきれいになるしくみを学習してきました。川の水は生き物が住めるほどきれいなのか、すごく興味を持っていたので、今年の夏休みの自由研究は「水質検査」にチャレンジしてみようと思い、色々調べてみました。

子どもでも簡単に出来る水質検査キットがネットやホームセンターで購入することが出来るので手軽に水質調査出来ますよ。自由研究におすすめの水質調査方法をお伝えします。

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小学生におすすめの水質調査方法

コーヒーフィルターで水の汚れを調べる方法

小学生はコーヒーフィルターを使って川の水をろ過して水の汚れを調べましょう。

準備するもの

・コーヒーフィルター(白い色のもの)

・500mlペットボトル

・ビニール紐30m程度(橋の上から採水場合)

・ペットボトル

ペットボトルの上の部分を切り、下の部分をバケツとして使います。両サイドにキリなどで穴を開けてビニールひもをとおし、持ち手を作ります。計量カップで水をはかり、ペットボトルに入れてマジックでメモリを書いておきます。ビニール紐が長くてからまらないように別のペットボトルに巻いておきましょう。

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調べ方

①採水バケツで出来るだけ川の真ん中の位置でバケツを吊るして水をくみましょう。

②どこの地点でも同じ水の量を測りましょう。

③計った水をコーヒーフィルターに入れて水をこします。

④水をこしたら、コーヒーフィルターを広げてよく乾かします。

模造紙に採水した川名、地点を書き、コーヒーフィルターを貼り、それぞれの汚れ具合を調べましょう。

調べ方のポイント

*同じ川でも、上流、中流、下流では水質に違いがあるのか調べる。

*水をとる場所を一箇所に決めて、曜日や時間を変えることでどれくらい水質に違いがあるのかを調べる。

*測定した日時、天気、気温、場所も忘れずに記録しましょう。

*川の水が汚れる原因を調べる。

*川の水や色、におい、水辺の様子、生物を観察する。

注意すること

子供だけでは絶対に川に近付かないこと。

流れが急に早くなるとところなど危険なところには近付かないこと。

参考になる自由研究テーマ・実験方法・まとめ方が見つかるかも知れません!

シンプルパックで水道水の水質を調査


水のチェック隊 1セット(2回分)
こちらの水質調査キットは、スポイドで吸い込んだ水が何色に変化するかで水中の成分を調べることが出来ます。

使い方が簡単で研究のコツも書いてあるので手軽に水質調査できますよ。自由研究にオススメのキットです!

水道水は以下の項目が測定できます。

・pH…水の酸性とアルカリ性を示す指標です。(地下水はほぼ中性)

・亜硝酸…亜硝酸の値が高いと水中の酸素を奪ってしまい、魚などに悪影響を与えます。

・遊離残留塩素…残留塩素の反応があれば、飲料水が消毒されているということです。

・鉄…地質に鉄分を多く含んでいる場合は地下水中に鉄分が溶け出ていることがあります。鉄分が多いと鉄の匂いがします。

・全硬度…カルシウムとマグネシウムの合計量のことです。硬度が高い水を飲むと、お腹をこわしたり、ポットなどにスケールが付いたりすることがあります。水は硬度が低過ぎると風味がなくなります。

シンプルパックで川の水質を調査


水のチェック隊シリーズ 川の水
川の水は以下の項目が測定できます。

・pH…水の酸性とアルカリ性を示す指標です。(地下水はほぼ中性)

・亜硝酸…亜硝酸の値が高いと水中の酸素を奪ってしまい、魚などに悪影響を与えます。

・COD…基準の目安を超えた場合、どの程度水が汚れているかが分かります。

・アンモニウム…水中にアンモニウムイオンが多く含まれることは、タンパク質も多く含まれます。水の汚染の一つの目安となります。

・リン酸…窒素とリン酸の値が高い場合、食べ物のかすや肥料などが入ってきている可能性があります。人々の生活によって排出された汚れが考えられます。

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中学生におすすめの調査方法

パックテストで川の水質調査

パックテストで水中の色々な種類の成分を簡単に調べることが出来ますが、チューブの中には少量の化学薬品が含まれているので、必ず保護者と一緒に調査を行いましょう。

川の水質検査では、COD(Chemical Oxygen Demand化学的酸素消費量)、アンモニウ態窒素、亜硝酸性窒素、硝酸態窒素、リン酸態リンを計測します。

測定した日時、天気、気温(水温)、場所、測定地点などを忘れずに記録しましょう。

パックテスト 川の水調査セット


川の水調査セット
こちらの調査キットには測定方法、調査項目の内容、測定結果のまとめ方など分かりやすく解説した説明書が付いています。

調査項目

・COD…CODは特定の物質のことではありません。CODの値が高いと、水中に反応しやすい物質があることが分かります。

・アンモニウム態窒素…アンモニウム態窒素の値が高い場合、生活排水や工場排水などが流れ込んでいる可能性が考えられます。

・亜硝酸性窒素…亜硝酸性窒素の値が高い場合、比較的近くに汚れが流れ込んでいる可能性が考えられます。魚に悪影響をおよぼします。

・硝酸態窒素…硝酸態窒素の値が高い場合、流域一帯に多くの汚れが流れ込んでいる可能性が考えられます。魚に悪影響をおよぼします。

・リン酸態リン…窒素とリン酸の値が高い場合、食べ物のかすや肥料などが流れ込んでいる可能性があります。人々の生活によって排出された汚れが考えられます。

調べ方

①チューブの中の空気をしっかり出しておく。

②採水した川の水をスポイドのように吸い込ませましょう。

③チューブをふって中の薬をとかして、その色を比べましょう。

注意すること

・測定する時に調べる水の中に指が入らないようにしましょう。

・水温が低いと発色に時間がかかるので、調べる水の温度は15~30度で測定しましょう。

・川の水質は時間と共に変化します。出来るだけその場で測定しましょう。

・調査は保護者と一緒に行いましょう。

子供だけでは絶対に川に近付かないこと。

流れが急に早くなるところなど危険なところには近付かないこと。

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まとめ

水質調査は難しいイメージがありましたが、水質調査キットやパックテストがあれば手軽に調べることが出来るのでとても便利ですね。夏休みは川に遊びに行く機会も多いと思うので、大きな川、小さな川、山の小川など色々な川で水質検査してみて下さい。大きな川だと汚れが多く含まれていても薄められて測定値が小さいことがあります。また、小さな川だと汚れが少量でも測定値が高くなることがあります。

水質調査も様々な方法があるので、まず、どんなことを調べたいかを決めてから調査を始めましょう。水質を調べるだけではなく、川の水や色、におい、水辺の様子、生物を観察することも大切です水を汚さないためにはどうすれば良いか考えをまとめると立派な自由研究になりますよ。

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