妊娠前はあまり気にしていなかったおりものの量や色が、産後、ふとしたきっかけで気になるママもいるようです。もともと、おりものや悪露の状態や状況は、他の人と比べたりすることができないため、よけいに気になってしまいますよね。赤ちゃんのお世話で精一杯なときに、自分の体のケアまでとなると、ちょっと憂鬱になる人も…。個人差があることなので、あまり神経質にならないでよいですが、病気のサインが隠れている場合もあります。では、産後のおりものや悪露の状態について調べてみましょう。

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悪露後に生理のような下腹部痛や出血が続くのは?

第2子出産後に2ヶ月程度悪露(おろ)が続き、産婦人科を受診したところ異常はありませんでしたが、悪露がやっと止まったと思ったら5日後に生理のような下腹部痛を伴う出血が10日間ほど続きました。その後、1ヶ月ほどして5日間程度黒っぽい出血が少量あり、2週間後に生理がありました。

悪露のあとの生理後から、ひどい肩こりや体のほてりを感じたり、だるくて疲れやすかったり、気持ちが憂鬱になったりと、なんとも表現しづらい嫌な感じがするようになりました。家族の勧めもあり、内科で胸部X線、血液検査、尿検査、膠原病検査を受けましたが異常はありませんでした。産婦人科でも、内診や子宮がん検診も受けましたが異常はありませんでした。今は母乳育児はしておらず、お乳が張ることもありません。育児に関しても、こどもたちはとても可愛く、特に育児ストレスを感じることもありません。

一人目のときは、産後このような状態ではありませんでした。このような症状は、産後ママにはふつうに起こるものでしょうか?また、どれくらい続くものでしょうか?

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悪露はなぜ起きるの?

悪露とは、出産後子宮内に残った胎盤や卵膜や血液などが混じり合った分泌物のことを言います。出産が終わった直後の子宮は、子宮収縮をすることで妊娠前の状態に戻す必要があります。胎盤や卵膜が剥がれて出血している箇所を、子宮を収縮させることで止血するのですが、完全に止血されるまでに体液や血液が分泌物として体外に排出され、それを悪露とよびます。

悪露はどれくらい続くの?

個人差はありますが、だいたい産後1ヶ月ほどで子宮内が回復し、出血や体液の分泌も収まってくるようです。子宮収縮をすることで止血され、1週間ほどは悪露の色も血液の赤色をしており、悪露の量も多く、悪露の匂いも生臭いにおいです。

1週間を過ぎると、子宮口もしだいに閉じてくるので、悪露の量も減ってきます。悪露の色はまだ血液が含まれていますが鮮血のような赤色から茶褐色へと変化してきます。その後は子宮内の出血もおさまり、徐々に悪露の量も少なくなり、匂いも弱まってきます。悪露の色も体液などが中心となるので黄色っぽい色にと変化し、しだいに白っぽくなっていきます。

悪露が2ヶ月以上続くのは大丈夫?

悪露が2ヶ月以上続いている場合、もしかしたら子宮の復古(回復)にやや問題があったのではと考えられます。第1子の時の出産と違い、2人目以降の出産では、お子さんと赤ちゃんのお世話が重なり、産後間もなく動かざるを得ない状況で、十分な安静がとれず、子宮の状態に異常がなくても、回復が遅れて悪露が長引いてしまいます。

悪露が2ヶ月以上続いている場合、悪露の量や匂いの変化にも気を付けておきましょう。悪露の量が増えたり匂いがいつまでも生臭いままだとしたら、産婦人科を受診してみてください。

授乳していない場合、比較的早く生理の周期が回復してきます。出産後2~3回くらいの生理までは、授乳していなくてもホルモンの状態が変化しているため、生理周期や出血の量などがいつもと違って心配なときもあるでしょうが、少量の出血は排卵期出血だった可能性があります。

体に異常が無いのに、疲れやすい、だるい、体がほてっている、憂鬱になるという症状が続く場合、産後うつを疑う必要があります。心療内科や精神科を受診するのは抵抗があるかもしれませんが、相談のつもりで一度訪ねてみるといいです。

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まとめ

産後のママの体が順調に回復しているかどうかは、悪露の状態をみることでだいたい分かります。悪露の量や臭い、色の変化を見逃さず、途中で量が増えたり、臭いがキツくなったり、色が濃くなったりした時は、病院を受診しましょう。

育児や家事が気になってゆっくり休めないママが多いと思いますが、産後の体調不良を軽く考えてしまうと危険です。自律神経は、体温調節や呼吸、消化、脈拍、血圧を一定に保つ働きをします。このバランスが崩れることで冷えやのぼせ、動悸、疲労感といった症状が表れます。女性ホルモンが急激に減少することによる自律神経症状が考えられます。産後うつにならないよう、家族の協力を得て、助けてもらえるところは助けてもらいましょう。

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