自由研究の実験が終わったらレポートを書かなければなりません。小学生の時とは違い、実験してこんなになりました!では終われないのが中学生です。実験内容よりもどうレポートをまとめているかを重要視される場合もあります。自由研究の最大のポイントともいえるレポートの書き方をまとめました。例文をあげて分かりやすく説明していくので参考にして下さいね。

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表紙をつくる

タイトルとサブタイトル(無くてもいいです)、クラス、名前を書いて表紙を作ります。表紙は枚数に含まれないので学校からレポート枚数の指定がある時は気を付けて下さい。

タイトルは読んだ人がどんな実験をしたかが分かるものにします。タイトルが長くなるようであればサブタイトルを付けてもいいですね。読んだ人がどんな実験だろうと興味を持ってくれるようなタイトルを考えましょう。ここでは10円玉をきれいにする実験をしたとして例文を考えました。

タイトル
黒く変色した10円玉をきれいにする方法

サブタイトル
~ピカピカにした液体に共通したものは何か?~

と、サブタイトルで興味をひくといいと思います。

レポートを書く用紙は学校から指定がなければA4用紙で書くのがおすすめです。パソコンが使えるのならパソコンでまとめるのもいいと思います。

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動機と目的

次に、なぜこの実験をしようと思ったきっかけを書きます。日常の生活で不思議に思った事や好きな物だったら、もっといろいろ知りたくなったから等の理由を書きましょう。黒くなった10円玉がいっぱいあって簡単にきれいにしたいと思った、や、ポケットに入れたままの10円玉を洗濯機で洗ってもきれいにならなかったから、等のふと思った事でいいと思います。

参考になる自由研究テーマ・実験方法・まとめ方が見つかるかも知れません!

仮説をたてよう

実験をする前にどのような結果になるのか、予想をします。なぜそのような予想になったのかの理由も書きましょう。結果と違っても問題はありません。その場合はなぜ予想と違う結果になったのかを調べてまとめると書きやすくなります。書き方としては「こういう理由でこのような結果になるのではないか」という書き方がいいでしょう。

10円玉をきれいにする実験であれば、10円玉を洗剤で洗ってもきれいにならなかったので黒ずみは汚れではないのではないか。汚れではないとしたら酸化した事が考えられるので酸を含むものをかけるといいのではないか、というような事を書くといいですね。

用意するもの

実験で使うものを箇条書きにします。材料の写真を撮ってのせてもいいですね。

・10円玉数枚
・受け皿
・しょうゆ
・ソース
・ケチャップ
・マヨネーズ
・ラー油
・酢
・レモン汁
・ジュース
・牛乳
・お茶
・コーヒー
・食塩水
・砂糖水

実験の手順

ここも箇条書きで書きます。ここでは写真をたくさん使って説明するといいと思います。10円玉をきれいにする実験の場合はこうなります。

1、受け皿に10円玉を入れそれぞれの液体をかける。
2、15分後に写真を撮る。

実験結果

実験によって出た結果だけを具体的に書きます。自分が思った事などは書きません。結果と考えは分けて書くのがポイントです。ここでは実験によって変化した様子がわかるようにグラフや表などの図を入れるといいですね。失敗してしまった時もそのまま書きます。そして次の考察で「なぜ失敗したのか」「どこで失敗したのか」「失敗しないためにどうしたら良いか」を書くといいのです。

10円玉をきれいにする実験では表を作ると見やすくなると思います。きれいになった液体・まあまあきれいになった液体・変わりなかった液体の3つに分けて表を作ります。液体を掛ける前・液体をかけた直後・液体をかけて15分経ち洗い流した後、の対比が分かりやすいように写真を撮り並べましょう。

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考察

考察とは「なぜこのような結果になったのか。この結果から分かることは何かを自分の考える事」です。感想や反省を書いてしまう人も多いですので考察と感想の違いを考えましょう。

考察とは「なぜきれいになったのか」「きれいになった液体達の共通点ときれいにならなかった液体達の共通点を探して何が作用したのか」を考える事です。ケチャップ・ソース・マヨネーズがきれいになったのでそれぞれの調味料の材料を調べて共通して入っている酢と食塩が作用している事が考えられますね。酸は銅から酸素を引き離す働きをします。そこで濃度の違う酢と食塩の水溶液を作ってそれぞれつけ置きして比べてみてどの位の濃度が一番きれいになるのか実験をしてみた、というのもいいと思います。

10円玉は銅という金属で出来ていますね。銅は空気中の酸素と触れ合って黒っぽい酸化銅になります。古い10円玉が黒いのは酸化銅のせいです。しょうゆ、ソース、ケチャップ等に含まれている酸が銅から酸素を引き離し、食塩に含まれている塩素イオンにはその働きを助ける作用があるので酸と塩の両方が入っている液体が一番きれいになります。

理科の授業で「還元」という言葉を学習したと思います。「還元」とは「酸化物から酸素を取り除く事」です。反対に物質が酸素と結びつく事を「酸化」と言います。この実験は「酸化と還元」の実験なのです。

反省と感想

ここでは自分の気持ちを自由に書いていいと思います。実験をしてみて気がついた事やこうしたら良かった等の反省を書きましょう。工夫した点や苦労した所などがあればここで書きます。次回はこんな実験をしてみたいと思った等も良いですね。参考にした本があればここで本のタイトルと著者名を書きます。

これだけの文章を実験が終わった後に書かなくてはならないので簡単でいいので実験をしながらメモをとるといいでしょう。レポートをまとめるのに日にちがかかり忘れてしまう事もあるのでメモは役に立ちますよ。

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まとめ

自由研究のテーマは決まってもレポートの書き方って戸惑ってしまいますよね。何から書いていいのかわからずに実験をした日から日が経ってしまって実験の様子も忘れそうなんて、大変な事になってしまわないうちに書いてしまいましょう。どんな実験でも書き方は同じです。動機・仮説と順を追って書いていけば大丈夫。早く終わらせて楽しい夏休みを過ごして下さいね!

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