毎年12月~3月頃になると猛威をふるうインフルエンザ。もしも我が子がインフルエンザにかかってしまったら我が子のことはもちろん心配ですし、兄弟がいたら兄弟にもうつしてしまわないように注意しなくてはなりません。特に、看病する自分自身が倒れてしまったら家族は深刻な状況に置かれてしまうので、お母さんたちは「私は病気にならないぞ!」と自分自身に言い聞かせていることと思います。

今回は、子供がインフルエンザに感染し発病してしまった場合の症状や、悪化してインフルエンザ脳症を引き起こしてしまった場合の症状や対処方法、家族が感染しない為に注意することなどについて紹介します。

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子供がインフルエンザに感染した場合の症状と対処法

空気が乾燥し気温が低い冬季は、インフルエンザウイルスにとってとても居心地の良い時期であり、感染力が強いため、保育園や幼稚園や小学校で集団生活をおくる幼児や児童がかかりやすくなります。統計によると、インフルエンザの発症率は毎年5歳~9歳が最も多くなっています。

インフルエンザ特有の症状は

急激な高熱(38℃以上)、鼻水、のどの痛み、咳、頭痛、身体のだるさ、筋肉痛などがあります。

家庭での対処方法は

氷枕を頭や首の下に敷いて冷やす、脇の下や足の付根に保冷剤(ハンドタオルなどで包んで)を挟んで冷やしましょう

・高熱を無理に下げる必要はありませんが、ミルクや水分をとろうとしない場合や、苦しくて寝付けないような時は医師に相談の上で解熱剤を与えましょう。

・嘔吐しそうな時は横向きに寝かせましょう(仰向けだと嘔吐物が気道を塞いでしまう可能性がある)

脱水予防の為にスポーツドリンクやイオン飲料などを飲ませましょう

・8歳~16歳などの10歳前後の子供については飛び降りや突如走り出すなどの異常行動を起こしやすい為、発熱後2日間は注意して見守りましょう  

近年、タミフルを使用した子供の「飛び降り事故」、「道に飛び出し事故」などの異常行動により痛ましい死亡事故がありました。ただ、厚生労働省の調査によれば、異常行動の原因はタミフル服用後とは限らず、他の抗インフルエンザ薬や安全性の高い解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンを服用しても起こったり、全く薬を服用していなくても起こるケースが報告されています。つまり、異常行動の原因はインフルエンザを発症することで起こると考えられています。10歳前後のお子様が特に異常行動を起こしやすい為、10歳前後の子供がいる場合は注意しましょう。

また、急な発熱や嘔吐した場合に、どう対処したら良いかわからない時に小児科医や看護師へ電話相談ができます。

小児救急でんわ相談 #8000 (全国同一の短縮番号です)

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インフルエンザ脳症を発症した場合の症状と対処法

特に5歳以下の乳幼児はインフルエンザに感染すると重症化しやすくなります。

重症化した場合はインフルエンザ脳症を発症することがあり、特に注意が必要なのは1歳~3歳前後の子供になります。インフルエンザA香港型が流行する時期に多発し、毎年100人~300人ほどの子供が発症するインフルエンザ合併症です。発症すると完治率は50%ですが、死亡率は約15%と高く、後遺症が残る率も約20%と決して低くありません。

インフルエンザ脳症を発症した場合の症状と対処方法

インフルエンザ脳症を発症した場合の症状の特徴は

意識障害・けいれん・麻痺(手足が動かない)・嘔吐・意味不明なことばを話す(異常行動)

などになります。また、これらの症状はインフルエンザ発症の当日か翌日に起こっています。進行が早い為、意識障害や意味不明な言動が見られたら早急に医療機関を受診しましょう。

意識障害は、眠ったような状態になり呼びかけや痛みに反応しなくなるような状態です。軽い意識障害の場合は、ぼーっとしていたりすぐにウトウトするような状態になります。

インフルエンザ脳症の会(小さないのち)のアンケート調査によるとインフルエンザ脳症の前触れとして以下の異常行動があげられるそうです。

・自分の手をポテトだと言ってかじりついた

・ついてないテレビを見てお花畑がたくさんあるとしゃべった

・知っている言葉をとりとめなくしゃべっていた。

・理由もなくひどくおびえる

子どもを亡くした家族の会 小さないのち

熱性けいれんとは

生後5ヶ月~5歳くらいの子供によく見られる熱性けいれんですが、インフルエンザや風邪、突発性発疹などで高熱(38℃以上)になると引き起こすことが多くなります。発熱後24時間以内に白目をむいて全身を突っ張って硬直しガタガタ身体を震わせる為、初めて遭遇する親はパニックになってしまいますが、通常は始まってから5分以内にはおさまり、後遺症を残すことはほとんど無いようです。

ただし、熱性けいれんとインフルエンザ脳症のけいれんとの区別は非常に難しい為、けいれんが5分以上続くような場合や、時間が短くても何度も繰り返すような場合、けいれんの発作が左右対称的でない場合はインフルエンザ脳症の可能性もあるため、速やかに医療機関に連絡しましょう。

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子供がインフルエンザに感染した場合に親が注意すること

子供を看病すると同時に、他の家族や自分自身が発病しないよう注意する為に以下のことに注意しましょう。

隔離させるか、なるべく接触させない

ウイルスは、咳やクシャミなどで飛んだちいさな水滴を直接鼻や口から吸い込んでしまったり、ウイルスがついたドアノブを触った手を洗わずにそのまま食べ物を掴んで口に入れることなどで体内に侵入してきます。インフルエンザにかかった子供はかわいそうですが、なるべく別室に隔離させ他の家族と接触させないようにしましょう。トイレや洗顔や手洗いなどで使うタオルも家族と別々にしましょう。

必ずマスクを着用させる

マスクをすることでウイルスの飛散を防ぐことができます。風邪・インフルエンザ用の不織布マスクを使うと良いでしょう。マスクと顔の隙間が無いようにしっかりとフィットさせるようにしましょう。

また、家族や看病する者自身もなるべくマスクを着用するように心がけましょう。ウイルスの侵入を完全に防ぐことは難しいのですが、口内や喉、鼻の湿度を保つ効果があるため粘膜を保護することに役立ちます。

こまめな手洗いとアルコール消毒をする

インフルエンザの主な感染経路は咳やクシャミを介した飛沫感染と、手に付着したウイルスが口や鼻を触ることで体内に侵入する接触感染があります。有効なのが、こまめな手洗いとアルコール消毒剤です。アルコール消毒剤は、病院やスーパーや大型施設などの入り口などに設置されていることが多いため、よく利用されている方も多いと思います。ドラッグストアやスーパーなどで家庭用に設置するタイプのほかに、持ち運びできる携帯タイプの種類もたくさん販売されています。

手洗いを行ったあとにアルコール消毒液を適量手にとり、両手の手のひらをこすりあわせてしっかり消毒液をすりこみましょう。手の甲や、指先、指と指の間にも忘れずにすりこみましょう。外出先などで手を洗えない時や吊革や手すりに触れた時にも、携帯タイプのアルコール消毒液を使って手を消毒するようにしましょう。

換気と部屋の湿度を適度に保つ

ウイルスは飛沫感染や接触感染に比べると少ないのですが、空気感染もするそうです。最近の住宅は気密性が高く、寒くて窓は締め切ったままのことが多い為、換気をしないとずっとウイルスが漂った状態に・・。そうならない為に、1~2時間に1回は部屋の対角にある窓を全開にしましょう。同時に扇風機や換気扇を使うと効果的です。

また、冬は暖房を使うので湿度が非常に低く、室温も低くなりがちです。ウイルスにとって居心地が良く長生きできる環境は、湿度が50%以下で気温が20℃以下になります。

湿度が高すぎるとカビやダニが繁殖しやすくなりますので、注意が必要ですが、なるべく

室温は20~25℃で、湿度は50%~60%に保つよう心がけましょう。

加湿器を使ったり、洗濯物を部屋干しにしたり、濡らしたバスタオルを絞ってかけておくだけでも湿度は上がります。

抗インフルエンザ薬(タミフル・イナビル・リレンザ)などの予防投与を受ける

抗インフルエンザ薬にはインフルエンザウイルスの増殖を抑える作用がある為、感染していなくても服用することで発症を予防することが可能です。ただ、抗インフルエンザ薬を乱用すると耐性ウイルスが出現する可能性がある為、

予防投与をうける条件には原則として「家族や身の周りで生活している人がインフルエンザになった場合」とされています。ただ、予防目的で抗インフルエンザ薬を処方しない病院や医師もいますので事前に病院に確認しましょう。尚、抗インフルエンザ薬の予防効果は約10日です。医療費も健康保険の保険適用外になってしまう為、全額自己負担になります。治療費、薬代含めて5,000円~8,000円程度になるでしょう。

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まとめ

子供や家族がインフルエンザにかかってしまうと、急な高熱や身体のだるさなどで辛く寝込んでしまい、見ている方も辛くなってしまいますよね。1歳~5歳くらいの小さなお子さんをお持ちの親御さんは、インフルエンザ脳症を発症する可能性についても視野に入れておきましょう。

また、他の家族や自分自身が感染しないようマスクを着用し、こまめな手洗いや手の消毒を行い、部屋の室温や湿度にも気を配りましょう。

頑張っていても感染を防ぐことはなかなか難しいのですが、発病を防ぐ為に抗インフルエンザ薬の予防投与を受けることも可能です。その際は事前に病院に確認をとりましょう。

感染力の強いインフルエンザウイルスですが、自分自身や家族全員がかかってしまわないように気をつけましょうね。

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