インフルエンザはウイルスに感染してから1~3日の潜伏期間があります。その後突然の高熱、全身の倦怠感、筋肉痛、頭痛などの症状が現れます。インフルエンザの初期症状として高熱がありますが、この高熱はインフルエンザウイルスと身体が戦うために必要なことなのです。熱が下がらないのはウイルスと闘っている最中ということになります。体内からインフルエンザウイルスが減っていくと少しずつ熱が下がっていきます。この熱がだんだん下がっている状態が治ってきているということになります。

しかし、熱が一度下がって安心していたら、また熱が上がってきた。なんてことインフルエンザではよくみられます。なぜそのような事が起こるのでしょうか。今回はインフルエンザに感染した時に、熱が上がったり下がったりする原因と、そんな時の対処法を調べてみました。

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熱が上がったり下がったりする3つの原因

熱が下がったと思っていたのにまた上がってきたり、この症状はインフルエンザの熱の特徴とも言えますが、特にインフルエンザB型に感染した幼児に起きやすい症状とも言われます。

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インフルエンザの熱の特徴「二峰性発熱」

二峰性発熱はインフルエンザによる熱がいったん下がった後に、再び熱が上がる症状のことをいいます。インフルエンザ熱の特徴とも言えるこの症状は、体内にまだウイルスが残っている事が原因で起こります。最初の発熱が高熱にならなかったり、37度の微熱が続く、発熱してもすぐに熱が下がってしまった人はぶり返す確率が高くなります。
インフルエンザに感染して高熱が出るのは、免疫機能が体内でインフルエンザウイルスを倒そうと働きかけているからで、そのため高熱にならなかったり、高熱になってもすぐに熱が下がってしまった人は免疫機能があまり働いておらず、特に子どもは免疫力が低いため、ウイルスが体内に残ってしまい、ぶり返してしまいます。

解熱剤や風邪薬を飲んでいた?

インフルエンザの発熱を解熱剤で抑えていたり、風邪薬を飲んでいたりすると、二峰性発熱のように熱が上がったり下がったりする事があります。これは、解熱剤を使用すると一時的に熱は下がりますが、インフルエンザウイルスを倒すために出ている高熱を抑えることになるので、インフルエンザウイルスは体内に残ってしまい、ぶり返して熱が出ることになります。
抗インフルエンザ薬のタミフルやリレンザなどを服用していない場合もぶり返す確率が高いようです。

合併症を起こしている

インフルエンザで一度下がった熱がまた上がって4日以上続く場合には、インフルエンザ以外の細菌に感染したことによる合併症の可能性があります。これは、熱による体力の消耗などによって体力が落ち、抵抗力が弱まってしまうことが原因です。よく見られる合併症には、肺炎、気管支炎、中耳炎などがあります。気になる症状がある場合には再度医療機関の診察を早めに受けましょう。

他の原因として・・

1日目や2日目で熱が上がったり下がったりするのではなく、インフルエンザに罹ってから、一週間程経って、一度解熱して治ったと思っていた後にまた発熱した場合は、別の病気、または別の型のインフルエンザに感染している可能性があります。
インフルエンザに感染した後は治っても、体力が落ちているので、他の病気に感染しやすくなっています。ノロウイルスや溶連菌など別の病気の可能性もありますが、インフルエンザA型が治った後、B型にかかってしまうこともよくあるそうです。インフルエンザが治った後も病み上がりは出来るだけ無理しないように気を付けましょう。

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インフルエンザでぶり返す熱の対処法

☆熱がなかなか下がらない時は身体を冷やす

インフルエンザは発熱すると高熱になることがほとんどですが、これは、身体がウイルスと闘っている証拠ですので、無理に熱を下げる必要はありませんが、つらい症状を緩和させるためには、体を冷やすと効果的です。保冷剤などをタオルで巻いて、頭や首、脇の下などの大きな血管がある部分を冷やすといいでしょう

☆下がった熱で体が冷えないようにする

熱が下がると、汗をかいたままのパジャマや下着が体から体温を奪い、ウイルスを元気にさせてしまい症状をさらに悪化させることになります。濡れたタオルで体を拭いたり、こまめに着替えをするとよいでしょう。

☆布団から出ないように安静にする

インフルエンザはまた高熱が出る可能性があるので、半日~1日は熱が下がっても布団で安静にしましょう。

☆こまめな水分補給をする

高熱が続くと体の水分が大量に失われてしまい脱水になりやすいです。高熱が出ている時、下がった時にもこまめな水分補給が大切になります。

脱水症状の兆候として

・尿の回数が少ない、または出ない
・舌が乾く、皮膚がカサカサになる、手足が冷たくなる

などの症状が現れます。

☆出された抗インフルエンザ薬は耐性を作らないためにも必ず飲みきる

☆熱が4日以上下がらない時には、合併症の可能性もあるので再度病院を受診する

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まとめ

インフルエンザの熱が上がったり下がったりする原因には、①インフルエンザ自体が原因の場合 ②解熱剤などの薬が原因の場合 ③合併症を起こしている場合 の3つが考えられます。インフルエンザは、熱が一度下がってもぶり返す可能性があるので安心はできませんね。またぶり返した時の対処法としては、「体を冷やさない・安静にする・水分補給・薬を自己判断でやめない」ことが大切になります。また熱が長引く時や何かおかしいと思う時は、迷わず病院で診察を受けるようにしましょう。

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