毎年流行るインフルエンザに備えて予防接種を受ける人もたくさんいると思います。予防接種をすることでインフルエンザに感染した際の症状を和らげることが出来るし、感染の拡大を防ぐことが出来ますが、やはり、一番気になるのが予防接種を受けた際の副作用ですよね。インフルエンザワクチンには微量の卵の成分が含まれているので、特に卵アレルギーの方はワクチン接種出来るのか、その際の副作用など心配だと思います。今回インフルエンザの副作用や症状、症状が出る確率などを調べてみました。

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インフルエンザ予防接種の副作用とは?


インフルエンザワクチン接種後、接種した部位が赤く腫れたり、かゆみが出たり、痛くなったりします。これは一般的に見られる副作用の局所症状で特に問題はありません。注射した部位が熱を持ち固くなることもあります。腫れるのは免疫反応が起きているためなので心配はありません。通常2,3日もすれば腫れはおさまっていきます。稀に腫れがひどかったり、腕全体が腫れ上がったりすることもあります。その際は湿布や冷たいタオルを巻いて冷やしましょう。強くもんだり、かいたりするのは注射した部位にバイキンが入ることもあるので避けましょう。なかなか腫れや痒みがおさまらないときは接種した病院で診てもらいましょう。副作用の主な症状は下記の通りです。

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症状

局所症状…注射した部位が赤く腫れる、かゆくなる、熱を持つ、固くなる

全身反応…発熱、頭痛、全身のだるさ、寒気など風邪のような症状

アナフィラキシー反応…予防接種後すぐに現れるアレルギー反応で、皮膚、呼吸器、消化器、循環器、粘膜などに様々な症状が出ます。

じんましんが全身に出て赤く痒くなる、くちびるやまぶたが腫れる、ゼーゼー喘息のような息苦しい症状、腹痛や嘔吐の症状、血圧の低下などの症状が現れたときは、すぐに病院で診てもらいましょう。このアナフィラキシー反応により、気道が詰まることや急激に血圧が低下し、意識を失うアナフィラキシーショック症状が起こり生命に危険を及ぼす恐れがあります。

ギラン・バレー症候群…ウィルスに感染後、嘔吐や下痢が続いた後に手足がしびれ、力が入らなくなる症状です。ウィルスに感染した状態で予防接種を受けた場合、ギラン・バレー症候群が副作用として現れることがあります。

その他、けいれん、ぜんそく発作、肝機能障害、おうだん、急性散在性脳脊髄炎などが現れることもあります。少しでも体調に異変を感じたら直ぐに病院で診てもらいましょう。

確率

厚生労働省の報告によると、最も多く見られる副作用は、接種した部位の赤み、腫れ、かゆみ、痛みの局所症状で、予防接種を受けた人の約10~20%に現れています。通常2,3日で腫れはおさまります。

全身反応では、発熱、頭痛、全身のだるさ、めまい、寒気など風邪のような症状が予防接種を受けた人の約5~10%に現れています。これらの症状も通常2,3日でおさまります。

まれに、アナフィラキシー反応やアナフィラキシーショック、キラン・バレー症候群など重症化することもあります。特に幼いお子様や高齢者の方は命に関わることもあるので十分な注意が必要です。医療機関からの重度の副作用報告数は国内においては、0.0002%とかなり低い確率になっています。

予防接種時に注意すること

インフルエンザワクチンには微量の卵の成分が含まれているので、特に卵アレルギーを持つ方は注意が必要です。ワクチン接種出来るのか、その際の副作用など事前に医師に相談しましょう。重度な卵アレルギーでなければ摂取可能ですが、心配な場合はパッチテスト皮膚テスト)で反応を見てから接種するか判断することも出来ます。

ワクチン接種前に医師相談が必要な人

・予防接種後、じんましんなどアレルギー反応が出たことがある人
・心臓病、肝臓病、肝臓病など何らかの持病がある人
・気管支ぜんそくがある人
・予防接種前に、嘔吐下痢になっていた人
・過去に予防接種後に何らかの異変が現れた人
・風邪気味の人
・妊婦または妊娠の可能性がある人

予防接種後の過ごし方

けいれいんやアナフィラキシー反応などの副作用はワクチン接種後30分以内に発症することが多いと言われています。そのため、私の子どもが行っている小児科ではインフルエンザワクチンを接種した後、看護師さんが接種した部位の腫れ具合や体調に変わりないか様子を見にきてくれるまで、しばらく待機するように言われます。腫れがひどいときは湿布で冷やすなどの処置をしてくれます。副作用が心配な場合は、20~30分は病院の待合室で様子を見るか、異変があった際にすぐに病院に行けるように病院の近くで過ごしておくと安心です。万が一に備えて接種後24時間は、すぐに病院に連絡できる状態にしておきましょう。

接種後注意すること

・予防接種後30分は様子を見る
・激しい運動は避ける
・大量の飲酒は控える
・注射した部位にかゆみが出ても強くこすらない
入浴はOKです!

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まとめ

インフルエンザの副作用は主に接種部位の腫れや発熱程度で、アナフィラキシー反応などの副作用はごくまれにしか現れないので、そんなに深刻になることはありません。しかし、持病やアレルギーがある方、何か少しでも心配なことがある方は、事前に医師に相談しましょう。インフルエンザに限らず、どんな病気の予防接種も副作用についてよく理解し、正しい知識を持って接種するかどうかを判断することが大切です。

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