インフルエンザ症状の特徴として、突然の高熱や悪寒・倦怠感・関節痛などの全身症状が知られていますが、腹痛や下痢の症状が出ることもあります。インフルエンザに感染した時に起こる腹痛や下痢の原因と対処法について調べてみました。

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インフルエンザによる腹痛と下痢の原因

インフルエンザの腹痛・下痢になる原因は4つ考えられます。

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原因その1:インフルエンザB型は腹痛と下痢がおこりやすい

インフルエンザはウイルスの種類によって、流行する時期や、発症する主な症状に違いがあります。インフルエンザの特徴として知られる高熱や悪寒、倦怠感、筋肉痛など全身症状が現れるインフルエンザA型は、高熱と一緒に下痢になることがあります。しかし、症状は短期間で治まる傾向があります。

インフルエンザB型の症状は、腹痛や下痢を引き起こしやすいのが特徴です。熱はあまり高くなく平熱か微熱のことが多く、おもに消化器系を中心に症状が現れます。またウイルスが体内に残りやすく、熱が下がっても腹痛や下痢の症状の改善に時間がかかり、下痢の症状は1週間ほど続くこともあります。

原因その2:インフルエンザが治る過程で腹痛と下痢が起こる

・インフルエンザのウイルスが胃腸に移動することによって胃腸がダメージを受け、消化器官が機能できなくなり腹痛や下痢がおこる原因になる。

・高熱で胃腸の機能が弱ってしまったため、腹痛や下痢が起こる。

この2つの原因の場合、熱が下がっていくと下痢も次第に治っていきます。

原因その3:インフルエンザの特効薬『タミフル』の副作用

タミフルを服用したことによる副作用で約5%の人が腹痛や下痢の症状がみられる傾向にあります。それは抗ウイルス剤などの病原菌をやっつける薬は、腸の中で働いている善玉菌も一緒にやっつけてしまい、副作用として下痢症状が出る場合があります。
タミフルを飲み始めてから下痢が悪化した場合、飲むのをやめると治ることがあります。もしこのような症状が出た場合、服用するのをやめるべきかどうか医師に相談してください。

原因その4:ウイルス性胃腸炎が原因で腹痛と下痢が起こる

インフルエンザが悪化することで起こる症状が『ウイルス性胃腸炎』です。これは胃腸でインフルエンザのウイルスが増え、胃腸が炎症を起こすことで症状が現れます。『ウイルス性胃腸炎』の場合はすぐに専用の薬を飲んで下さい。

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インフルエンザで腹痛と下痢になった時の対処法

①食事を減らして胃を休める

半日~1日絶食し、食事回数を減らし、胃腸に負担をかけないようにしましょう。症状が緩和されてきたら、消化に良い・消化の手助けをしてくれる物を食べましょう。

《栄養価が高く消化に良い食べ物》

・おかゆ
・煮込みうどん
・野菜スープ
・じゃがいもや里芋などの煮物
・豆腐
・バナナ
・リンゴ
・ヨーグルト
・白身魚など

②水分補給をしっかりとる

下痢の場合は脱水症状に気を付けて下さい。水分を摂るときも胃腸への負担を考え、ぬるめの白湯や麦茶、ほうじ茶、常温のスポーツドリンクなどを少量ずつ摂るようにします。冷たいものや炭酸飲料、カフェイン入りの飲み物など刺激の強い飲み物は厳禁です。もちろんアルコールも我慢しましょう。

③睡眠をしっかりとり体力を回復させる

インフルエンザも下痢も早く治すためには『体力と免疫力の回復』が重要になります。その為にもしっかりと身体を休めることが大切です。

④胃痛と下痢に効く薬をしっかり飲む

インフルエンザに感染した時の腹痛や下痢の症状では自己判断で胃薬を飲んだり、水分を控えたりすることはやめましょう。しかし、『ウイルス性胃腸炎』の場合は病院で診療を受けて処方された薬をしっかり飲むようにしましょう。

インフルエンザで下痢になった時の注意点

自己判断で下痢止めの薬を使わない!

下痢にはウイルスを体から出している役割もあります。薬を使って下痢をとめることで、ウイルスが体内に留まりインフルエンザの回復が遅れることがあります。下痢の症状が長引き、改善されない時は医師に相談してから薬を使うようにいます。

二次感染に注意!

下痢になるとトイレに何度も行きウイルスがトイレにいる可能性が高くなります。ドアノブをしっかり除菌して家族への接触感染を防ぎましょう。

治りかけに注意!

熱が下がって、下痢が治まってきてもウイルスはまだいます。症状がおさまっても、2日程は体内にウイルスが残っているため他の人に感染する可能性があります。体力も免疫力も落ちているので外出は控え、自宅で安静に過ごすようにしましょう。どうしても外出しないといけない時はマスクなどで感染予防しましょう。

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まとめ

インフレンザで下痢になってしまった時は、体を温めるため、温かく、消化の良いものを食べましょう。体を温めると免疫力もアップします。胃腸に負担になる冷たいモノは避けるようにしましょう。また水分もいつも以上に失っているので、水分補給には特に注意が必要です。スポーツドリンクなどは栄養を効率よく補うことができるのでオススメですが、つめたく冷やした物を一気に飲むと胃腸を刺激してしまいます。出来れば常温にして少しずつ飲むことがおすすめです。

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