インフルエンザが流行り始めると、体調を崩した際に風邪なのかインフルエンザなのか判断が分かりにくいこともあります。特にインフルエンザのB型は高熱が出なくて風邪と似たような症状なので、インフルエンザに感染していることに気が付かないことも多いです。しかし、自己判断で風邪と思い込みインフルエンザの治療が遅れると、回復が遅れたり、まわりに感染させてしまったりする恐れもあるので注意が必要です。今回インフルエンザと風邪の初期症状の違いやインフルエンザや風邪と似た病気についてまとめました。

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インフルエンザと風邪の初期症状の違い

インフルエンザは風邪と違って何の前兆もなく突然発症します。インフルエンザに感染した場合は、38度以上の急な発熱や寒気、関節痛などの全身症状が一気に現れるので「インフルエンザかもしれない」と予想できます。

風邪の主な初期症状は咳や鼻水など上気道症状で、ちょっとした寒気や鼻水や咳、微熱から始まります。このとき無理をすると、徐々に熱が上がったり、咳や鼻水が止まらない状況が続いたりします。下記の表にインフルエンザと風邪の初期症状の違いをまとめました。

風邪の初期症状 インフルエンザの初期症状
前兆 あり なし
寒気 あり 強い
鼻水・くしゃみ あり 多量に出ることもある
咳・のどの痛み あり 激しく咳き込むこともある
頭痛 軽い ズキズキ痛む
発熱 微熱~37度代 急な発熱・38~40度の高熱
関節痛・筋肉痛 軽い 重い
発症時期 一年を通して 12~3月頃
主な症状 鼻や喉の炎症 強い全身症状

風邪に比べてインフルエンザの症状が重いことが分かりますね。ただし、予防接種をしている場合は症状が軽い場合もあります。また、インフルエンザB型に感染した場合は高熱が出ずに、微熱が続いたり、嘔吐下痢などの消化器系の症状が現れることもあります。

風邪なのか、インフルエンザなのか、それとも他の病気なのか、判断が難しい場合は病院で診てもらうと安心ですね。

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インフルエンザと風邪の見分け方!

38度以上の急な高熱が出るとインフルエンザに感染した可能性が高いのですぐに病院を受診される方も多いと思いますが、微熱で風邪と似たような症状が続く時はインフルエンザなのか風邪なのか判断難しいですよね。熱が無くても以下に当てはまる人はインフルエンザが疑われるので、医療機関の受診をオススメします。

・ひどい寒気
・ふしぶしの痛みや全身のだるさがある
・微熱が続いている
・鼻水が多量に出る
・咳がひどく止まらない
・頭痛が辛い
・季節が12~3月頃である
・学校や職場でインフルエンザが流行っている
・家族にインフルエンザになった人がいる

風邪は、くしゃみや鼻水、のどの痛み、ゾクッとした寒気などから始まり、症状が緩やかに進行していきます。疲れが溜まっていたり、睡眠不足が続いたりしていると症状も悪化するので「ちょっと風邪引いたかな。」と感じたら、十分な栄養と睡眠で早めに休むようにしましょう。

インフルエンザや風邪と間違えやすい病気は?

前述の通りインフルエンザでも熱が出ないケースは、風邪と間違いやすいので注意が必要ですが、インフルエンザや風邪に似た症状の病気は他にもたくさんあります。その中でもよく耳にするものをいくつか紹介します。

気管支炎

細菌やウィルスが鼻や喉から侵入し、気管支の粘膜に感染して炎症が広がることで発症します。熱や鼻水、咳や痰が出始め、徐々に痰の絡んだひどい咳や激しい咳込みをするようになります。気道が狭くなり呼吸が苦しくなるので、ゼコゼコ、ヒューヒューと言った胸の音がしたり、肩で息をするように呼吸をしたりすることもあります。

肺炎

細菌やウィルスが体内に侵入し肺胞に感染して炎症を起こすことで発症します。風邪を引いて体調が弱っている時に起きやすいのが特徴です。38度以上の高熱、咳、たんが出る、胸にひどい痛み、息苦しい症状が長く続く場合は、肺炎の可能性があります。高齢の方やお子様は重症化する恐れがあるので注意が必要です。

アレルギー性鼻炎

ハウスダスト、花粉、黄砂などによって起こる鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状です。花粉の場合、喉を痛めて咳が出ることもあります。初めて発症した場合は風邪と思い込みやすいので、特に春先に鼻水やくしゃみなどの症状が頻繁に現れた場合は、一度アレルギー検査をしてもらうといいでしょう。

アデノウィルス

アデノウィルスは治りにくく、熱がダラダラと長く続くのが特徴です。38度~40度の高熱が4~5日、一週間以上続くこともあります。のどの腫れや痛みが強いので食欲も落ちます。目ヤニや目の充血が起こることも。夏にも冬にも起こるので、冬に発症した場合はインフルエンザとの区別に注意しましょう。高熱、のどの痛み、目の充血などの症状が現れたらアデノウィルスに感染している可能性が高いです。

RSウィルス

乳幼児が感染しやすい呼吸器の感染症です。冬から春にかけて流行ります。38~39度の高熱、鼻水、咳が出るなどの症状です。ほとんどの場合は軽症で済みますが、喘息が出る、呼吸困難となる症状が現れる場合もあります。特に乳児が感染した場合は細気管支炎や肺炎など重症化する恐れもあるので注意が必要です。

溶連菌感染症

お子様がかかりやすい病気です。39度前後の高熱や、のどの炎症がひどく、リンパ節が腫れ、中耳炎を引き起こす場合もあります。喉が真っ赤に腫れたり、舌にいちご状の赤いブツブツが現れるのが特徴です。細かい発疹が手足に現れ全身に広がりかゆみを伴うこともあります。

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まとめ

調べてみると、風邪やインフルエンザに似た症状の病気がたくさんありました。自己判断は難しいので気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。冬から春先にかけてはインフルエンザはじめ様々な病気が流行するので、人混みは極力避けて、外出も必要最低限にしておきましょう。

また、日頃からうがい手洗いを徹底し、疲れを溜めないようにして、ウィルスに負けない体作りをしておくことが大切ですね。

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