インフルエンザの症状で熱が出ないことはあるの？理由を教えます！

インフルエンザの症状のといえば高熱が特徴的ですが、条件によっては熱が出ないインフルエンザもあります。熱が出ないからとインフルエンザではないと思い病院へ行かず過ごしてしまうと、もしインフルエンザに感染していた場合、完治するまでに時間がかかり重症化する可能性もあります。また本人が感染に気付かずにいると、周囲への感染を広げてしまうことも考えられます。今回はインフルエンザで熱が出ない場合の症状や、熱が出ない理由について調べてみました。

熱が出ないインフルエンザの症状は？

インフルエンザは高熱や悪寒、倦怠感、筋肉痛などの全身症状が特徴ですが、インフルエンザに感染しても感染者の体調や環境条件により症状は様々です。必ずしも感染者に高熱などの症状が出るとは限りません。インフルエンザの症状の大きな特徴である高熱がでないとき、他にどのような症状が出るのでしょうか。熱は出てないけど、周囲でインフルエンザが流行っていて次のような症状がある場合、インフルエンザに感染している可能性はあります。

《熱が出ない時、インフルエンザが疑われる症状》
・体がだるい、倦怠感がある
・体の節々が痛む
・咽の痛み
・咳
・悪寒・寒気
・鼻詰まり、鼻水
・吐き気・下痢
・脈が速い

《インフルエンザと風邪の違い》
インフルエンザと風邪の症状はよく似ています。見分け方の大きなポイントは初期症状で全身症状の寒気や悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などが現れた場合、インフルエンザの可能性が高いです。風邪の場合は部分的症状である鼻水や咳などが初期症状として現れ症状の進行はゆっくりです。

※高熱が出ないと一般的な風邪かなと思いがちですが、抗インフルエンザ薬はインフルエンザの発症から48時間以内に服用しないと効果がありません。周囲に感染者がいたり、上記のような症状が出た場合は医療機関を受診することをおすすめします。

なぜ？インフルエンザで熱が出ない理由

どうしてインフルエンザなのに熱が出ないのでしょうか？その理由は次のようなことが考えられます。

・インフルエンザB型に感染している

インフルエンザB型の特徴として高熱はあまり出ません。ほとんどは微熱程度か平熱の場合もあります。B型の症状として、下痢や吐き気などの消化器系の症状が強く出ます。

・インフルエンザの予防接種を受けた

予防接種を受けても感染はします。しかし発症を抑えたり、症状を緩和させる効果はあるので、熱が出ないこともあります。

・風邪薬を飲んだ

風邪の初期症状と思い解熱鎮痛剤などを服用すると、発熱などの症状は一時的に抑えらます。しかし一時的に熱を下げているだけで、インフルエンザウイルスに効果はないので、気付かない間に症状が進行してしまいます。

・予防薬としてタミフルを内服した

周囲に感染者がいて、予防薬としてタミフルを服用している場合は、熱が出なかったり、症状が軽減されますが、インフルエンザウイルスによる感染は起きています。

・高齢者

発熱は体の外からのウイルスの侵入をやっつける防御反応です。熱が出ることでウイルスと闘うことができますが、高齢になると、この防御機能が低下してくる為、インフルエンザに感染しても発熱できないことがあります。そのためインフルエンザの感染が進行し、肺炎などの合併症を引き起こす可能性が高くなります。

熱が出ないインフルエンザ　学校はいつまで休む？

インフルエンザに感染したけど熱がないからと学校や会社に行くと、感染力は強いので、インフルエンザがどんどん広がってしまします。熱がなくてもインフルエンザに感染しているので、安易な外出は控えましょう。

インフルエンザによる出席停止期間は学校保健安全法により定められています。

『発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止』

一般的には、インフルエンザ発症前と発症してからの3~7日間は、インフルエンザウイルスを排出するとされているので、熱が出ていない場合も、発症後5日は学校を休み(発症した日を「0日目」と数えるので発症後5日間休み、6日目に登校OKになります)。しかし、医師が感染の心配がないと診断した場合は例外もあるようなので、医師と相談して学校への出席を決めることが良いでしょう。

あとがき

熱が出ていなくても、インフルエンザに感染している可能性はあります。実は私も、3年前に「熱が出ないインフルエンザ」を経験しました。子どもに突然高熱が出たので、すぐにインフルエンザだなと思いましたが、私は咳が出るだけで熱は出ていなかったので、感染していないと思い込んでいました。しかし小児科の医師から『お母さん、きつそうね。検査してみようか？』と言われ検査したところ、速攻で陽性反応が、、、驚きました。それからは「熱が出ないからインフルエンザではない」という考えはなくなりました。周囲に感染者がいて少しでも感染の疑いがある時は医療機関で検査を受けることをおすすめします。

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