喪中はがきが来たら年賀状を出してはいけないのでしょうか。喪中の方にも日頃の感謝や来年もよろしくとの言葉を送りたいと思っている方もいらっしゃると思います。遠方に住んでいる友人の場合には喪中はがきで不幸があった事を知ったという場合も多いので、一言励ましの言葉を送りたいですよね。喪中はがきを頂いた時のマナーや年賀状を送ってもいいのかどうかなど調べてみました。

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喪中とは

親しい親族が亡くなり遺族が喪に服す期間の事を喪中と言います。この間は派手なことは慎みお祝い事は避けるようにします。喪中の人が年賀状を出さないのはこのためもありますが、日本古来の「けがれ」という考え方が関わっているようです。年賀状を出すことで「けがれ」を他人に移さないようにするために、喪中はがきで「喪中なので新年のご挨拶を失礼させて頂きます」というお知らせをしているのです。今では「けがれ」を移さないためというよりは、悲しみのために新年を祝う気持ちになれないという意味合いの方が大きくなっているようです。

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喪中の人に年賀状を送ってもいい?

そもそも喪中の人に年賀状を送ってもいいのでしょうか。喪中はがきは「喪中のため、新年のご挨拶を遠慮します」というお知らせのはがきです。喪中はがきを貰ったからといって年賀状を送ってはいけないわけではありません。しかし最近では喪中はがきを貰ったら年賀状は送らないというのが一般的な考え方になっていますし、受け取った方は悲しい気持ちになることもあります。中には、「毎年の年賀状を楽しみにしているので、喪中だけど年賀状を送って欲しい」と言われる方もいて、その場合は出してもいいと思います。

年始状ってなに?

年始状ってご存知ですか?年始状とは「謹賀新年」や「あけましておめでとう」などのおめでたい言葉である賀詞を書かない年始の挨拶状です。東日本大震災の翌年から利用される方が増えていて、最近では地震や台風・大雨などで被災された方に出すという人もいます。

喪中はがきを頂いた場合の返事に年始状を送る方もいますし、喪中はがきを出さずに年始状を送る方もいます。年始の挨拶状なので色々な使い方がありますね。

年始状の書き方・マナー

賀詞は書かない

「謹賀新年」「賀春」などのおめでたい言葉が入った賀詞は書きません。その代わりに「謹んで年始のご挨拶を申し上げます」「新年のご挨拶を申し上げます」などの年始の挨拶の文を書きましょう。その後の文は年賀状と同じようにお世話になった事へのお礼の言葉や、日頃の感謝の気持ち、先方の幸せや健康を祈る言葉で終わるといいですね。

年始状はいつ頃出す?

年始状は年賀状の代わりの年始の挨拶状ですから元旦から遅くとも松の内である1月7日頃までに届くように出します。使用するはがきは年賀はがきではなく通常のはがきを使うのであまり早く出してしまうと年内に配達されてしまいますから、年末か年明けすぐにポストに投函するといいと思います。

年始状の文例

・新年のご挨拶を申し上げます
昨年は大変お世話になりました
その後いかがお過ごしでしょうか
新しい年が〇〇様にとって穏やかな年となりますようお祈り申し上げます
平成三十年一月

・謹んで年始のご挨拶を申し上げます
お静かに新年をお迎えの事と存じます
故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
平成三十年一月

 

寒中見舞いの書き方・マナー

喪中はがきが届いた時には年賀状は出さずに寒中見舞いのはがきを出す事にしている方も多いですね。寒中見舞いの書き方やマナーを見ていきましょう。

寒中見舞いはいつ頃出すといい?

一年で一番寒い季節に相手の健康を気づかって出すもので、1月7日の松の内があけてから立春までの間に出すとされています。2018年の立春は2月4日なのですが、あまり遅いと年始の挨拶にならないので1月7日を過ぎてすぐ配達される位がいいので、1月5、6日頃に投函するといいでしょう。

寒中見舞いの書き方

「寒中お見舞い申し上げます」「寒中お伺い申し上げます」の言葉で始まり、時候の挨拶、日頃の感謝の言葉、先方の体調や健康を気づかう言葉、今後も変わらぬお付き合いやご指導を願う言葉等を書きます。先方が喪中の場合はおめでたい言葉は使わないように気を付けましょう。最後に日付を書きます。

寒中見舞いの文例

・寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しい折おかわりございませんか
服喪中とのことで年始のご挨拶は控えさせて頂きました
寒さ厳しいお体を大切にお過ごし下さい
平成三十年 一月

・寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しい折いかがおすごしでしょうか
服喪中と伺い年始のご挨拶はさし控えさせて頂きました
本年が皆様にとって良い年となりますよう心よりお祈り申し上げます
平成三十年 一月

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まとめ

喪中の方に年賀状を送るのは先方からのリクエストがない限りは避けた方が良さそうです。マナーとしては問題ないようですが、近親者が亡くなっている時に「新年おめでとう」と言われるのも悲しい気持ちになる方もいると思います。ご紹介した年始状や寒中見舞いはがきを送ると年始のご挨拶もできるのでおすすめです。参考にしてみて下さいね。

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