年賀状の投函数は毎年減ってきているそうですが、まだまだ毎年書いているという方も多いと思います。こうして毎年書いている年賀状ですが書き方にマナーがあるのはご存知でしたか?「賀春」「謹賀新年」などの賀詞にも選び方があって、上司や目上の方に送っては失礼にあたるものもあります。気が付かずにいる事もあるかもしれないのであらためて年賀状の書き方やマナーについて調べてみました。

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年賀状の書き方「宛名・表面」

親しくしている友人などには横書きでも構いませんが、宛名面は縦書きに書くのが正式ですので上司や取引先、目上の方などには縦書きにして書きましょう。

住所の書き方

住所の書き始めは郵便番号を書く四角の右端から1番目と2番めの間の位置で一文字分くらい下げた位置から書き始めます。目上の方や仕事の取引先の方に送る時は都道府県から書き、番地などの数字は縦書きにして漢数字「一、二、三」を使います。住所を省略するといい印象はありませんから、マンション名やビル名なども省略せずに書きます

マンション名・ビル名・会社名は住所より少し下げて書きます。マンションの部屋番号や住所の番地が3ケタや4ケタなどの場合には漢数字で正確に書くと長くなり見づらくなる場合があります。例えば2837を正確に書くと「二千八百三十七」となり年賀状の宛名面にそのまま書くと長くなって見づらくなるので、縦書きに「二八三七」と書きましょう。

氏名・敬称・肩書きの書き方

名前は年賀状の中央に大きめに書きます。肩書などが必要な時は苗字の横に小さめに書きましょう。住所と氏名の間は少し開けるとバランスが良くなります。仕事関係の方に出す場合は肩書をつける事もありますが、例えば「社長様」のように肩書きに敬称をつけません。「代表取締役社長〇〇様」と名前の上に肩書きを書き、名前の下に敬称を書きましょう

会社名を宛名にする場合は「株式会社〇〇 〇〇部 御中」となります

連名での書き方

連名で書く時は世帯主を一番右端に書き、その横に奥さん、その横にお子さんの順に書きます「様」などの敬称は省略せずひとりひとりに書きますが、お子さんには「君」「ちゃん」などでもいいですね。先方のご家族が多い場合ですが、はがきには4名ほど書くといっぱいになってしまうのでご家族が多い場合は世帯主のお名前の左横にご家族様と書くか、ご夫婦のみにするなどしたほうがいいでしょう。

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差出人の書き方

差出人の住所の書き方は宛名の書き方と同じにします。書く場所ですが、宛名面の左端に小さめに書いてもいいですし、「文面・裏面」に書いてもどちらでも大丈夫ですが、両方に書かないように気を付けましょう。

年賀状の書き方「文面・裏面」

賀詞の選び方

賀詞(がし)とは、年賀状の文面の最初に書いている「あけましておめでとうございます」や「謹賀新年」「賀春」などの文章の事で、お祝いの気持ちを表す言葉です。賀詞は色々ありますが、上司や目上の方には使えない物もあります。賀詞は元々4文字の漢字でできていたもので、現在使われている2文字の賀詞は省略されたものとされているので目上の人には使いません。

目上の方に使用する賀詞は「謹んで」の文字が入っている物を使うと失敗がありません。例えば「謹んで新春のお慶びを申し上げます」「謹賀新年」などがおすすめです。

忌み言葉・重ね言葉は使わない

忌み言葉とはおめでたい時に使ってはいけないとされている言葉で不吉なことを連想させる言葉です。例えば「去る」「滅びる」「絶える」「衰える」「破れる」「失う」「枯れる」「倒れる」などがあります。特に気をつけたいのが「去年」という言葉で「去」の文字が入っているので「昨年」「旧年」などの言葉を使いましょう。

重ね言葉とは「くれぐれ」「たびたび」「わざわざ」などの言葉が重なるものの他に、意味が重なる言葉もあります。例えば「お体ご自愛下さい」では「ご自愛」には「自分の体を大切にする」と言う意味があるので意味が重なってしまいます。

句読点は使わない

賞状など正式な文章には句読点は使いません。年賀状にも句読点は使いませんが、読みにくくなると感じる場合は少し間を開けたり改行したりすると読みやすくなります。

日付を忘れずに

文章の最後には日付を書きますが、「平成三十年 元旦」「平成三十年 一月一日」のどちらでも構いません。元旦とは一月一日の朝という意味なので「一月一日 元旦」とすると意味が重なってしまうので気を付けましょう。

年賀状を投函する時期

年賀状は毎年12月15日頃から年賀状の受け付けが始まり、25日くらいまでに投函すると翌年の元旦に配達されます。年賀状は元旦に届くように出す事がマナーなので遅れないように出しましょう。

一月7日を過ぎてしまった時は年賀状ではなく「寒中見舞い」として出します。その時は年賀状が余っていても年賀状は使わないようにして下さい。

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まとめ

年賀状のマナーや書き方について調べてみました。改めて見てみると知らなかった事もあると思います。先方から喪中はがきが来た時ですが、喪中はがきは「身内に不幸があったので新年のご挨拶は失礼します」という意味のもので、こちらから年賀状を送ってもいいようですが、最近では一般的に喪中の方に年賀状は送らないのが普通になっているので年賀状ではなく、松の内があける1月7日以降に寒中見舞いのはがきを送るといいでしょう。

年末は忙しいので年賀状の準備が後回しになってしまいがちですが、今年の年賀状は失礼のないように気を付けて早めに準備したいですね。

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