中学校の卒業式で保護者代表挨拶依頼されたときの祝辞・謝辞の原稿作成ってかなり大変です。

小学校の卒業式でPTA会長挨拶や保護者代表をした経験がある人ならいいのかも知れませんが、はじめて保護者代表挨拶をすることになると原稿の書き方が分かりません。

小学校のときのPTA会長挨拶や保護者代表を聞いていましたが、どんな内容だったかなんて覚えていませんよね。

中学校の卒業式の保護者代表挨拶の例文・文例と祝辞・謝辞の原稿作成方法・書き方についてまとめました。

スポンサーリンク

卒業式の挨拶の原稿を感動的に書くポイント

卒業式では入学してから卒業までのエピソードを踏まえてスピーチをします。

このエピソードの内容は、贈る言葉・はなむけの言葉として伝えたいことに繋げるための内容にすることで分かりやすい内容の挨拶にします。

学校行事に参加していると、思い出がたくさんあり、あれもこれも伝えたい・話したいという気持ちになってきてしまいますが、話を盛り込み過ぎると何を伝えたいのか分かりにくいですし、話す時間も長くなってしまいます。

そのため、卒業式の挨拶の文章を書くときには次のことに注意して書くと上手な原稿を書くことができます。

・スピーチの核となるテーマを1つに絞る
・具体的なエピソードを話す
・情景が思い描けるようにする
・実際の会話の内容を伝える
・原稿は書き言葉でもスピーチは話し言葉で話す
・漢語的表現は和語的表現にする
・文章は短くする

スポンサーリンク

中学校の卒業式の保護者代表挨拶の基本構成

卒業式での挨拶に関しての話しの組み立て方としては大きく変わりません。

・保護者代表挨拶
・季語などを含んだ挨拶から
・教職員方へお礼の言葉
・来賓の方々へお礼の言葉
・先生へのねぎらい

・卒業生の今日の印象
・中学生活でのエピソード
・成長したと実感できるエピソード
・卒業生たちへのお祝いとはなむけの言葉
・結びの言葉
・年月日・氏名

と言った順番に原稿を書いていくといいです。

例文・文例を下記で紹介していますのでご参考までに確認して頂ければと思います。

中学校卒業式の保護者代表挨拶の例文・文例

(保護者代表挨拶)

僭越(せんえつ)ではございますが、卒業生の保護者を代表しまして、一言お礼の言葉を述べさせて頂きます。

(季語などを含んだ挨拶)

本日は子育てママ中学校の卒業生100名のために、このような素晴らしい卒業式を開催して頂き、ありがとうございます。

(教職員・来賓の方々へお礼の言葉)

校長先生、六年生の担当の先生方をはじめ、諸先生方ならびに来賓の皆さまにも、心より御礼申し上げます。

(先生へのねぎらい)

校長先生をはじめ諸先生方、中学生という難しい年頃の子供達を今日まで優しく、そして、時には厳しくご指導頂き、本当にありがとうございました。反抗期をむかえる、中学生活の三年間を無事に過ごすことができ、卒業生全員が新たな進路に進むことができるのも先生方のご努力の賜物だと深く感謝しております。

(卒業生の今日の印象)

そして、卒業生の皆さんは今日、卒業式を迎えました。この卒業式が始まってから私だけではなく先生方・来賓の方々、そして何よりも保護者の方々も皆さんの逞しくなった顔つきを見てホッとしていることと思います。

(中学生活でのエピソード)

三年前の入学式では、背丈に合わない大きな制服を着て、この体育館で中学生活に対する不安を希望を抱えながら過ごしてから三年で、すっかり立派な姿になりました。でも、この中学生活で何かを諦めたり、途中で投げ出したりしたことはありませんか?

勉強で分からないところをそのままにしたり、部活動で怪我をしたり先輩とぶつかり退部したりして、途中で何かを諦めたり、投げ出したりするとあとで後悔することが必ずきます。「後悔後に立たず」という言葉があるように諦めるのは簡単なことですが、継続することで成し遂げられることがたくさんあります。先日、オリンピックで金メダルを取った柔道の選手が「怪我を繰り返し、一八回もの手術を行ったけれども諦めずに続けたからこそ金メダルを取ることが出来ました。」と言っていました。

(卒業生たちへのお祝いとはなむけの言葉)
※話の流れから基本構成の順番を入れ替えています

皆さんよりも少し長く人生を歩んでいる私も諦めたい、辞めようと思うことが多々あります。次の新たなことに進むために悔いを残さずに辞めることはいいと思いますが、後悔を残すような人生を歩むのではなく、日々一生懸命に頑張って、誇れる人生を歩んで欲しいと思います。

周りの目も気になるかも知れません。はたから見れば、かっこ悪いと思われるかも知れません。でも、自分がやりたいことであれば、とことんやったらいいです。一度しかない人生ですから、周りに反対されてもやりたいことならやるべきです。そして、やり遂げて下さい。

人生80年です。いつでも修正できます。いつからでも始められます。続けることで、思いは現実になり、成し遂げることができます。

(成長したと実感できるエピソード)

子育てママ中学校から、有名私立高校に進学する人もいますし、スポーツで全国大会に出場し優勝した生徒もいます。この生徒たちが特別なのではありません。努力を続けた結果、得た成果だと思います。ほかの皆さんにも、様々な努力と成果があるはずです。それが、皆さんの成長となり、自信となり、個性となって凛々しい顔つきになっていることを強く実感しています。

(結びの言葉)

子供たちは今日この学校を巣立ちますが、心は同窓生として永くここに留まることでしょう。先生方には卒業してからもご指導を頂くこともあるかと思いますが、どうぞ変わらぬご指導の程、よろしくお願い申し上げます。また、保護者の皆さまにも、この中学校でのご縁をさらに深め、永きにわたるおつき合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

最後に、子育てママ中学校のご発展とご臨席の皆様のご健勝をお祈りいたしまして、私からのお礼の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

(年月日・氏名)

平成29年3月17日
平成28年度 卒業生一同
保護者代表 山田 花子

中学校卒業式の保護者代表挨拶のポイント

卒業生の父母を代表したスピーチなので、学校へのお礼や、来賓の祝辞に対するお礼をするといいです。

そして、卒業生に向けたはなむけの言葉を贈りますが、すでに校長先生・来賓の方の数名が挨拶をした上で保護者代表挨拶の順番が回ってきます。

話す内容には十分に気を付けておくべきです。

参加した卒業式で挨拶した人たちが、同じようなことを言っているという卒業式の挨拶があり、謝恩会で保護者から「折角の卒業式が台無し」という声がありました。

卒業式は、先生や友達との別れの日でもありますが、新しいことが始まる日でもあります。

期待・希望・夢を膨らませてあげる内容になるのは仕方ありませんが、自分で考えたオリジナルの話がかぶるようなことは避けるようにしましょう。

避けるためには、学校側に協力してもらい、他の人がどんな内容の話をするのか確認してもらうことです。

スポンサーリンク

あとがき

紹介した中学校の卒業式の保護者代表挨拶は一例です。

特にエピソードの内容やはなむけの言葉は、オリジナルのものにして話をするといいです。

このようなエピソードでもいいんだという感じで読んで頂けるといいと思います。

原稿を書いているときに、どんなことを書いたらいいのか分からずに筆が止まるということがありますので、メモ帳などに行事と出来事、はなむけの言葉を書いて、どのエピソードを話したらはなむけの言葉に繋げられるか、自然な流れかを確認しておくといいですよ。

私のこの保護者代表挨拶の例文・文例を活用して、感動的なスピーチができることを願っています。

スポンサーリンク

卒園式・卒業式に関する記事一覧

卒園式・卒業式に関する記事一覧
卒園式の挨拶に関する情報
卒業式の挨拶に関する情報
卒業生へのメッセージに関する情報
卒業式の祝電に関する情報
卒業式の服装に関する情報
卒業式の髪型に関する情報
卒業式のコサージュに関する情報
卒業式の進行・やることに関する情報