臨月に入り、妊娠37週を過ぎると、いつ生まれてきても良い状態になるので、赤ちゃんと出会える日が今か今かと楽しみになりますよね。陣痛や破水が起こるとお産のスタートです。お産の始まりや進み方は人それぞれ違います。事前にある程度お産の流れを知っておくと、初産婦さんも慌てずにドンとかまえることが出来ますよね。今回、お産の時の赤ちゃんとママの状態をまとめました。是非参考にして頂いて、お産に備えて頂けたら嬉しいです。

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お産のときの赤ちゃんの状態

分娩第一期

赤ちゃんは回旋しながら産道を下りていきます。

①赤ちゃんがだんだん下りてきます。横向きになり骨盤に入ります。

②骨盤に頭が入ったら、ママの背中側を向くように回転します。

③体は後ろ向きのまま産道を進みます。

分娩第二期

④頭が少しずつ産道を下りてきて恥骨を通過します。

⑤会陰から頭を出します。

⑥頭が出たら、肩が引っかからないように回転して横向きに出てきます。片方ずつ肩が出た後、お腹や足もスルリと出て、赤ちゃんが誕生します!

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ママの身体の変化

分娩第一期

陣痛が始まって子宮口が全開になるまでを分娩第一期と言います。

①10分~5分間隔で陣痛が起き始めます。子宮口の開きは0~3cmでママもまだゆとりがある頃です。モニターを付けて陣痛の間隔と赤ちゃんの心音を確認しながら経過を見ます。

②5分~2分間隔の陣痛になり痛みも増してきます。赤ちゃんの頭に押されて子宮口も4~7cm開いてきます。内診で子宮口の開き具合や赤ちゃんの下がり具合を診ます。

③2、3分間隔の陣痛になると、いきみたくなります。子宮口も8~9cm開きます。腰やおしりが痛くなるので腰をさすったり押してもらったりすると痛みが和らぎます。

分娩第二期

子宮口が全開になってから赤ちゃんが誕生するまでを分娩第二期と言います。

子宮口が全開になったらいよいよ分娩室に入ります。早めに分娩室に入ることもあります。点滴や浣腸、導尿をしてお産に備えることもあります。

④子宮口が全開(10センチ)になります。破水が起きると羊水が流れ出し、一気に陣痛が進むこともあります。助産師さんがサポートして下さるので、陣痛の波に合わせていきみましょう。陣痛は赤ちゃんを押し出す大切な力です。陣痛の合間は力を抜いて、フーッフーッとゆっくり息を吐きましょう。

赤ちゃんの頭が直腸を刺激するので、いきみ感は排便時と似ています。痛みは排便時とは比べ物にならないほど痛いです。

⑤会陰部が赤ちゃんの頭でいっぱいになると会陰が裂けないように局所麻酔をかけて会陰切開することがあります。

⑥頭が出たらいきむのをやめて、ゆっくり息を吐きましょう。肩が出たらいよいよ赤ちゃんの誕生!ご対面です!

分娩第三期

赤ちゃんが誕生し胎盤が出るまでを分娩第三期と言います。

赤ちゃん誕生後に軽い陣痛が起こり、胎盤がはがれて出てきます。

会陰切開している場合は処置をします。

全ての処置が終わるまで、このまま分娩台で2時間程度お産後の経過を観察します。

お産のときにすること・できること

出産入院グッズは早めに準備!

陣痛で慌てて忘れることがないように入院グッズは事前に準備しておきましょう。

母子手帳や診察券、健康保険証など必ずいるものから、陣痛や分娩時に役に立つ便利なもの、入院中、退院時に必要なものをチェックしておきましょう。

陣痛がきたら何をすればいい?

本格的な陣痛が来る前に前駆陣痛と言われる不規則な陣痛が起こる人もいます。生理痛のような痛みやお腹の張りが次第に規則的な強い痛みになってきます。規則的な陣痛が来たら本格的な陣痛のスタートです。陣痛が弱いうちに、お産に向けて準備を始めましょう。まず、陣痛が始まった時間と間隔をメモしておきましょう。10分間隔になったら病院に電話しましょう。経産婦さんは一気にお産が進むこともあるので、早めに電話しましょう。

1.家族に連絡する。

2.上のお子さんがいるときは祖父母に預けるか、パパにお願いをする。上の子をどうするか事前に家族でよく話をしておきましょう。

3.痛みの弱いうちに食事や家事を済ませておきましょう。

4.痛みの弱いうちにシャワーを済ませておきましょう。

5.入院のための荷物の最終確認。

6.病院に連絡。一人で行く場合に備えてタクシー会社の電話番号を事前にメモしておきましょう。

パパが出来ることは?

立会い出産をされる場合は、事前に両親学級などの講座を夫婦で参加することが必須条件になっている産院もあります。講座では出産の流れや陣痛が来た時の呼吸法やマッサージのし方、心構えなどを学ぶことが出来ます。また、沐浴のし方、おむつ交換の仕方など育児に役立つことを教えてくれるので出産や育児への意識も高まりますよ。ほとんどの自治体で母親学級を開催しています。そこにパパも一緒に参加することも可能です。出産、育児はパパや家族の協力なしでは出来ません。お産という大仕事を頑張るママと赤ちゃんをみんなで支えましょう。

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まとめ

お産の進み方は人によって様々で、陣痛から出産まで5時間以内で出産する人もいれば、30時間位かかる人もいます。私も三回出産を経験しましたが、一人目は車で破水したり、二人目は陣痛が長かったりとお産の進み方は三回とも違いました。三回目は気持ちの上で余裕はありましたが、やはり何回経験してもお産は痛いものです。「赤ちゃんも頑張ってるから頑張る!」と自分に言い聞かせながら乗り切りました。お産という大仕事を終えて元気な産声を聞いた時の感動と安堵感は、これまでの陣痛の痛みや苦しみを一気に忘れさせてくれますよ。生命の誕生は本当に神秘的で感動します。破水や陣痛が来たら、赤ちゃんとのご対面はもうすぐそこです!我が子に会えるのを楽しみに陣痛を乗り切って下さいね。

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