排卵日から高温期が2週間続いていると妊娠かも…と思ってしまいますね。もし妊娠していたらこの時期は妊娠症初期と呼ばれる大切な時期で基礎体温を付けていたり、よほど体調に気を配っていないと妊娠に気が付きません。気が付かなくても体の中では様々な変化が起こっています。高温期が続く原因が妊娠では無い場合もあります。排卵日から2週間の体の変化や基礎体温の変化・排卵日の特定方法についてまとめました。

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基礎体温とは

基礎体温とは運動していない時、寝ている時の体温です。寝返りをうっただけでも体温は上昇するので朝目を覚ましたら体を動かさずそのままの状態で測らなければなりません。睡眠時間が4時間未満の時は体温が充分に低下しないので実際の基礎体温よりも高く計測されます。

妊娠していない時の基礎体温は低温期と高温期がほぼ14日前後で交互に繰り返されるのが排卵のある正常な基礎体温です。低温期と高温期の差が0,3℃以上あるのが正常とされています。排卵は低温期の最後の日といわれていますが低温期から高温期に以降する1~3日の間に排卵する人の方が多いです。

一般的に妊娠の可能性があると言われている高温期の状態は21日以上続いている状態です。ただ疲労やストレスで高温期が長引く可能性もあるので高温期の期間だけて妊娠を特定するのは難しいですね。また子宮内膜症だと高温期が長くなる場合があります。妊娠検査薬を使っても陰性なのに高温期が長く続く場合は産婦人科を受診しましょう。

高温期の期間を正確に把握するには排卵日を特定する必要があります。排卵日を高温期の0日目として計算しなければならないからです。排卵日の特定は難しいのですが間違えると高温期の計算もずれていってしまいます。

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排卵日の特定

基礎体温以外の方法で排卵日を特定するにはいくつか方法があります。1つ目はオギノ式という計算法です。「次の月経第1日から逆算して14日プラス・マイナス2日に排卵する」というものですが生理不順や生理周期が一定ではない人はこの計算のとおりにはならない場合が多く、生理周期が一定の人でも体調などによって変化する場合があるのであくまでも参考にするといった程度にしましょう。

2つ目は排卵検査薬です。普段から少しだけ分泌されていて排卵前に急上昇する黄体形成ホルモン(LH)が最も多く分泌される日を特定し排卵日を予測します。一般的に黄体形成ホルモンが急上昇して36時間以内に排卵するとされています。

3つ目の頸管粘液法とはおりものの状態で排卵日を予測するものです。おりものは精子が子宮に入っていくのを手助けする役割りがあります。量も多くなり透明なゼリー状で粘着性が高くなります。。このようにおりものが変化すると排卵日が近いサインです。おりものの状態は体調で変化しやすいので毎日チェックをしていて変化に気が付きやすくすることが大切です。

排卵日から着床までの超初期症状

着床出血

排卵された卵子は精子と受精して受精卵となり細胞分裂を繰り返し、子宮内膜に着床します。着床するとホルモンバランスが変化して様々な妊娠超初期症状が起こります。この時期は妊娠検査薬を使っても反応しません。着床時に見られるのは着床出血です。これは受精卵が子宮内膜に着床する時に子宮内膜を少し傷つける事で起こります。出血量は少ない場合が多く鮮血がおりものに混じってピンク色の状態だったり、茶色っぽいおりものだったりします。多くの場合は1日で終わりますが、まれに数日続く事もあり生理を勘違いをする人もいます。

下腹部痛

受精卵が子宮内膜に着床する時に痛みを感じる人もいます。着床痛といい足の付け根や下腹部にチクチクとした痛みを感じる人もいますが、着床痛を感じない人もたくさんいます。

おりものの変化

着床すると黄体ホルモンのプロゲステロンや卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌が増えておりものが増えるといわれています。量が増えるだけてなく状態の変化もあり、サラサラの状態に変化する人が多いようです。

風邪のような症状

妊娠すると基礎体温が上がったままになるので熱っぽくなり、体もだるく風邪と勘違いする人もいます。つわりの症状が早くもでてしまう人もいて、胸焼けがして吐き気がある人もいます。また匂いにも敏感になり今まで好きだった匂いが急に嫌いになり吐き気を感じるようになる人もいます。

精神的に不安定に

生理前は多くの人がイライラしたり精神的に不安定になりやすいので妊娠超初期症状なのか生理前の症状なのか区別がつきにくいですが、他の症状を合わせて考えると良いでしょう。

早期妊娠検査薬と妊娠検査薬

妊娠していない場合は高温期が2週間続いた後、生理が始まります。高温期が2週間以上続くと妊娠している可能性がありますが普段から高温期が長い人もいるので一概には言えません。妊娠検査薬をフライング検査したくなる所ですが正確な結果は出ないことが多いですし「化学流産」になる事もあるので高温期が21日続いた時に検査薬を使いましょう。

「化学流産」とは着床状態を保つ事が出来ず妊娠6週くらいまでの間に発生しているので気が付かずにいつもの生理が少し重かった思っている場合もあります。

早期妊娠検査薬というものもあり、普通の検査薬は生理予定から1週間後に使用とされていますが、早期妊娠検査薬は生理開始予定日当日から使えるものや生理予定日の数日まえから検査が可能な海外製の検査薬もあります。

インプランテーションディップ

「インプランテーションディップ」とは着床時に基礎体温が低下する現象です。排卵の数日後から高温期に入りますが、一時的に基礎体温が低下します。インプランテーションディップが起きるタイミングは高温期の7日~10日頃と言われていて1日か2日程度基礎体温が低下します。妊娠した人全員にインプランテーションディップが起こる訳ではなく妊娠していない人にも起こる時もあります。

基礎体温を正確に測るのは難しく少しの刺激でも体温が変化してしまいます。風邪や疲れ・夜更かしをして起床時刻が変わるだけでも体温は変化するので毎日同じ時刻で測るように心掛けましょう。

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まとめ

基礎体温の平均は低温期で36,5℃程度、高温期で36,5℃~37,0℃位と言われていますが最近は冷え性の人が多く低温期の体温が35℃台の人が増えています。からだが冷えていると卵巣の働きが鈍くなり健康な卵子を作れなくなってしまい、妊娠の可能性が低くなります。子宮が冷えていると受精卵が着床しにくくなり、たとえ着床しても流産のリスクが高くなります。基礎体温をつけていると冷えを感じていない人も体温の低さに気が付きますから、軽い運動や普段の服装・からだをあたためる食生活などに気を付けると良いですね。

高温期が2週続いていると妊娠か気になりますが、もう1週間待って検査薬を使ってみるのがよさそうです。陽性反応が出たら異所性妊娠(子宮外妊娠)の心配もありますから産婦人科で早めに診断を受けましょうね。

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