妊娠期から出産を経て、授乳期に突入したママにとって、幸せな時間を過ごしている一方で、なかなか一人の時間が持てない、ゆっくり眠れないなどストレスを抱えているものですよね。そんなとき、コーヒーやアルコールが好きな人は、少量であれば大丈夫なのでは?でも、実際母乳にどれくらい影響があるの?っと気になっていませんか。なんとなくコーヒーやアルコールの摂取を控えているけど、どうしても飲みたくなったらどうしたら良いのかなど、疑問に思う授乳中ママは多いと思います。では、授乳中のコヒーやアルコールは母乳に影響があるのかを調べてみましょう。

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コーヒーやアルコールは母乳に影響あるの?

旦那は仕事が忙しく、遅くにしか帰宅しません。子どもと2人きりで毎日過ごすことは、幸せでもありますがストレスが溜まることもあります。子どもが眠った後に、コーヒーやアルコールを飲むことが唯一のストレス解消の時間になっています。でも、コーヒーやアルコールの摂取は、母乳に影響があるのではないかと思い調べてみました。

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授乳中のアルコールは母乳にどれぐらい影響するの?

授乳中のママがアルコールを飲むと、その直後から母乳の中にアルコールの成分が血液に流れます。母乳は血液から出来ていますので、結果的に赤ちゃんがアルコール成分を含んだ母乳を飲むことになるのです。アルコールをどれぐらい摂取したかによりますが、母乳に出るアルコール濃度は、母体の血液中のアルコール濃度とほぼ同じなので、アルコールが薄まることなく、母乳に出てきます。特にアルコールは分子量が小さく、母乳にそのまま出やすい性質があるので、それを飲む赤ちゃんにも影響を与えやすいと考えられます。

アルコールが赤ちゃんにあたえる影響は?

アルコール入りの母乳は、やはり赤ちゃんへ影響を与えてしまいます。生まれたばかりの赤ちゃんは、内臓もまだ十分に発達しておらず、アルコールを十分に分解することができません。そのため、たとえ少量であったとしても「急性アルコール中毒」を起こす可能性があるのです。赤ちゃんがぐったりしたり、けいれんを起こす症例もあり、赤ちゃんの命にも関わる危険があります。また、胃腸にもダメージを与えるため、消化機能が低下してしまい、赤ちゃんが下痢をすることもあります。

また、授乳中のアルコールは、赤ちゃんの脳にも影響を与えることがあります。脳がアルコールの影響を受けた場合、脳が委縮するため、ママのアルコール摂取が多すぎると、母乳を飲んだ赤ちゃんの落ち着きがなくなることがあります。継続的に赤ちゃんの脳がアルコールの影響を受け続けると、将来的に学習障害を起こす危険があります。さらに、低身長・低体重、急激な体重増加などの発達障害を起こすリスクも高まります。

コーヒーが赤ちゃんにあたえる影響は?

授乳中のママがコーヒーを飲むと、母乳を通じて赤ちゃんの体内にもカフェインが入り込んでしまいます。赤ちゃんの消化機能はまだ十分に発達しておらず、母乳に含まれるカフェインも分解することができません。授乳中のママがカフェインを摂取すると、そのうち1%前後が母乳に入り込みます。30分後には血液中に含まれるカフェイン濃度が高くなっています。そのタイミングで授乳してしまうと、母乳に含まれるカフェインの作用がダイレクトに赤ちゃんに伝わってしまうため、授乳までに十分に時間をあけてカフェインの濃度が下がってから授乳するようにしましょう。

また、カフェインには覚醒作用があるため、赤ちゃんの眠りが浅くなってぐずるようになったり、そわそわと落ち着かない状態になることもあります。大人でも、夜寝る前にコーヒーなど強いカフェインを飲むと眠れなくなってしまいますよね。赤ちゃんにも同じ状態が起きてしまうのです。それから、コーヒーなどの豆類からカフェインを摂取する場合、脂もたくさん摂取してることになります。脂が多いとママの乳腺が詰まりやすくなり、乳腺炎を引き起こしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

どうしてもアルコールを飲みたい時は?

授乳期間中はアルコールを飲まないのがベストですが、どうしても飲みたいときもありますよね。我慢ばかりしてストレスを抱えるより、きちんとアルコールと母乳との関係を理解した上で、許容範囲の量を口にするのは、ママにとって、かえって前向きに育児に取り組めるという人もいるでしょう。例えば、1日の目安としてワイングラス1杯、ビールなら350ml缶1本ぐらいがよいとされています。アルコールを摂取したときは、アルコールの血中濃度が最高値になるのは飲酒後30分〜90分です。この間は授乳を避け、できれば飲酒後2時間〜2時間半経ってから、または酔いがさめてから授乳しましょう。

■ノンアルコール飲料なら摂取しても大丈夫?

最近、特に人気のノンアルコール飲料なら、母乳への影響を考えないで思う存分摂取しても大丈夫なのでしょうか。いいえ、ノンアルコール飲料にも注意すべき点があります。そもそも、アルコールの濃度が「1%以上をお酒」「1%未満をノンアルコール飲料」と表示されています。この1%というのは、四捨五入して1%という数字ですので、0.4%までのアルコールであれば「ノンアルコール飲料」とみなされるのです。たとえ「アルコール0.00%」の表示であっても、「最大で0.004%」のアルコールが入っている可能性があるということです。たくさん飲んでしまったら、母乳への影響が出てしまう可能性もあるので注意しましょう。

ノンアルコール飲料には他にも、砂糖や香料などの添加物や不純物がたくさん含まれています。これらの添加物や不純物が母乳を通して赤ちゃんの体内に吸収された場合、赤ちゃんに湿疹などの症状が出ることもあります。ノンアルコール飲料も、授乳中は飲み過ぎに注意してくださいね。

どうしてもコーヒーを飲みたい時は?

カフェインは1日300mgまで、コーヒー1杯〜2杯程度なら問題ないと言われています。目安量以上を飲んだ場合にも極度に心配する必要はないのだそうです。必ずしも授乳を控える必要はありません。ただし、カフェインを摂取して授乳した後は、赤ちゃんに変わった様子がないか確認してください。

カフェインが多く含まれている飲み物は、コーヒーだけではありません。私たちが普段水分補給のために良く口にする飲み物にも、カフェインが多く含まれているものがあります。カフェインが多く含まれる飲み物としては、コーヒーほど多くはありませんが、紅茶・ウーロン茶・緑茶・ココアなどがあげられます。

その他にも、栄養ドリンク等にも豊富にカフェインが含まれているものもあります。コーヒーをやめたからといって、完全にカフェインを避けられる訳ではないのでご注意くださいね。コーヒー2杯までは大丈夫だからといって、緑茶やカフェイン入り栄養ドリンクをたくさん飲んでしまうと、カフェインを摂りすぎになってしまいます。

もし、カフェインの摂取量が気になる時は、栄養成分表示に書かれているカフェイン量を確認して、1日の目安量を超えそうなときは、カフェインが含まれていない麦茶やルイボスティーを飲んだり、カフェインの入っていない栄養ドリンクを選びましょう。

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まとめ

育児生活・授乳生活が続く中で、ママのストレス解消も必要ですよね。ママがリラックスして穏やかに過ごすことが、赤ちゃんにとっても良い影響を及ぼすでしょう。アルコールやコーヒーを積極的に、常習的に摂取することは避けたほうがよいですが、赤ちゃんの月齢が進んだり、授乳間隔をなるべくあけて影響が少ない状況にできるなら、1日の適量を守って飲むことは可能です。赤ちゃんに悪い影響を与えないことを第一に考え、限りある母乳育児生活を楽しんでくださいね。

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