毎年12月~3月の頃になるとインフルエンザが流行します。厚生労働省の統計によると平成27年度(2015年4月~2016年3月)の推計患者数は1,601万人といわれています。この時期は、学級閉鎖や学校閉鎖などのニュースをよく耳にしますので、自分は大丈夫と思っていても家族が感染してしまい、結局自分も感染してしまう可能性があります。

そこで今回、インフルエンザが流行する前にインフルエンザの種類や特徴や症状、予防方法ついて調べてみました。

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インフルエンザウィルスには種類がある?

皆さん、聞いたことがあるとは思いますが、インフルエンザウイルスにはいくつか種類があります。

インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3つがあり、それぞれのウイルスによって、特徴や感染したときの症状が異なります。

これまで多数の死者をだし流行したA型インフルエンザには、スペインかぜや、アジアかぜ、香港かぜなどがあります。大流行はしていないものの、人に感染するA型インフルエンザの種類もたくさんあるそうです。

2009年に流行した新型インフルエンザを覚えていらっしゃることと思いますが、あの新型インフルエンザウィルスもA型です。かつて流行っていたA型インフルエンザウィルスであるソ連型に置き換わって流行しています。なお、2009年の新型インフルエンザは現在では季節性インフルエンザとして扱われています。

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インフルエンザA型の特徴

A型インフルエンザは、ヒト以外にも鳥類、ウマ、ブタなどにも感染します。ウィルスの宿主が多種多数であればあるほど、流行しやすくなります。家畜が野鳥を通じてウィルスに感染し大流行を起こす可能性もあります。

また、A型インフルエンザウイルスは、ウイルスの形が変化することがあります。形が変化した突然変異のウイルスが流行すると、その型のワクチンができる間に感染が広がってしまいます。

高病原性鳥インフルエンザもA型インフルエンザのひとつです。この鳥インフルエンザは感染した鳥(家禽)などと接触したヒトに感染・発病が報告されてはいますが、流行はしていません。ただ今後、このウィルスが突然変異を起こし、ヒトからヒトに感染する能力を持ってしまう可能性があり、懸念されています。

インフルエンザA型の症状

A型の症状としては、38℃以上の高熱・咳・喉の痛み・筋肉痛、全身倦怠感などの症状が急速に現れます。多くの方は1週間程度で回復しますが、回復せずに重度な症状になると、乳児・幼児ではまれに急性脳症を発症したり、高齢の方は肺炎などを引き起こすこともあります。もしも急に38℃以上の発熱や全身倦怠感などの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

まれに重症化してしまうこともあるため、下記の重症化サインが1つでもみられる方は、迅速に医療機関を受診しましょう。

子  供 大  人
けいれんしたり呼びかけにこたえない
呼吸が速い、苦しそう
顔色が悪い(青白)
嘔吐や下痢が続いている
症状が長引いて悪化してきた
呼吸困難、または息切れがある
胸の痛みが続いている
嘔吐や下痢が続いている
症状が長引いて悪化してきた

インフルエンザA型の予防方法

通常の風邪と違って突然の高熱が続き、重症化することもあるA型インフルエンザ。できるだけかからないようにしたいですよね。予防方法について紹介します。

1.流行前に予防接種をする

インフルエンザは毎年12月~3月頃に流行し、1月~2月に流行のピークを迎えます。ワクチン接種による効果が現れるまでに2週間程度かかり、効果が持続するのは約5ヶ月間といわれています。よって、毎年11月初め~12月中旬までにワクチン接種を終えておくことが望ましいでしょう。また、予防接種が予約制の医療機関もあります。事前に最寄りの小児科や内科などに連絡して確認してみましょう。

ワクチンを接種してもインフルエンザ感染を完全に防ぐことはできません。ワクチンを接種することにより、重症化を防ぐ効果があるといわれています。

2.飛沫感染を防ぐためにマスク着用

インフルエンザは、咳やくしゃみをした時に出る唾や鼻水が小さな水滴となって飛び、それを吸い込んだり口に入ってしまうことによって感染します。口や鼻からのウィルスの侵入を防ぐ為にマスクを着用しましょう。マスクを着けることにより、うつされる可能性も、人にうつしてしまう可能性も低くなります。

3.帰宅したら手洗いやうがい

みなさん、手洗いやうがいは普段から実践されていることと思います。アルコール消毒もインフルエンザ感染防止には有効です。外出先で手洗いが難しい場合などは、携帯できるアルコール消毒剤(手指用)などもありますので活用してみましょう。うがいを行うことで、のどを清潔に保ち、粘膜に潤いを与え風邪予防にもなります。

4.湿度は50~60%に保つ

乾燥した部屋にずっと居ると、喉が痛くなったりしますよね。乾燥すると喉の気道粘膜の防御機能が低下して風邪やインフルエンザにかかりやすくなるそうです。加湿器を使ったり、洗濯物を室内干しにするなどして(扇風機を使って乾かすと効果的)、湿度を50~60%程度になるよう保ちましょう。

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まとめ

急な発熱があったり、いつもより倦怠感が強くだるいな・・と思った時は、自己判断はせずに医療機関を受診しましょう。また、日頃から栄養を十分に取り、しっかりとした睡眠をとることが大切です。そして、湿度もなるべく60%ぐらいをキープしましょう。感染していてもしていなくても、マスクを着けるように心がけ、辛い冬にしないよう乗り切りましょう。

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