インフルエンザB型にかかって病院でイナビル・リレンザ・タミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方されて飲んだのに熱が下がらない時は不安になりますね。熱があると体がだるいし、動きたくありません。なぜ、熱が下がらないのでしょうか。薬を飲んでもなぜ熱が下がらないのか、下がらない理由と下がらない時はどうしたらいいかをまとめました。

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抗インフルエンザ薬の種類

インフルエンザの治療薬はイナビル・リレンザ・タミフルがあります。最近はイナビルを処方される事が多いですね。吸入タイプの薬ですが一回の吸入で済むので飲み忘れの心配がありません。この3つの他に、ラピアクタという点滴薬もあります。重症の場合や口から服用する事が難しい場合に処方されますが点滴薬なので病院で投与してもらいます。

これらの抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬でウイルスを殺したり消滅させる事はできません。結局は自分の治癒力で治すしかないのです。

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薬に耐性を持っているウイルスもある

インフルエンザB型はA型に比べ薬が効きにくいと言われています。薬に耐性を持っているインフルエンザウイルスもあるので効く時と効かない時があると思われます。抗インフルエンザ薬として最初に登場したのはリレンザで2000年の12月に発売されて、2001年2月に健康保険の対象になりました。タミフルも同じく2001年の2月に健康保険の対象になっています。

1日2回合計10回吸入しなくてはならないリレンザより、回数は同じですが経口投与のタミフルの方が早く一般に広がっているのでタミフルに耐性を持っているインフルエンザウイルスが一番多いと考えられていて、2010年10月に発売されたイナビルが一番新しいため耐性を持つインフルエンザが一番少ないと考えられるのでイナビルを処方する医師が多いのです。

吸入薬をしっかり吸い込むコツ

子供の場合ははちゃんと吸入できていない事もあります。しっかり吸入していないと薬の効果はなくなってしまうので注意が必要です。吸入薬をしっかり吸い込むコツは、吸い込む前にちゃんと息を吐き出す事です。吸い込む事だけに注意がいってしまいますが空気を吐き出していないと吸い込む事はできません。子供が小さいうちは2度くらい深呼吸をさせてから吸い込ませると上手に吸い込む事ができます。

二峰性発熱とは

B型はA型に比べて高熱がでにくいですが、下がりにくいのが特徴で一度下がっても二峰性発熱といって熱がぶり返す事も多くあります。この二峰性発熱が高くなければ家で安静にして様子をみていていいのですが高熱が続くようであれば合併症になっている可能性も考えられるので病院を受診しましょう。

合併症を起こしている場合も

インフルエンザB型は中耳炎や肺炎を起こしやすいと言われています。なかなか治らない原因はインフルエンザ以外にもあるかもしれません。子供は大人に比べ耳管の傾斜が無く平坦で膿が流れ出しにくくなっているので中耳炎になりやすくなっています。子供が耳をよく触って気にしていたり、痛がったりした時は耳鼻科を受診してみましょう。

薬の服用のタイミングを逃しているかも

発症から48時間以上経ってから服用したという事も考えられます。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に服用しないと効果がないと言われています。それはインフルエンザウイルスが48時間経過した頃が一番増殖していると考えられているからです。抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖を抑える薬でウイルスを消滅させる事はできないので増殖した後に服用しても意味がないとされています。

抗インフルエンザ薬は一般的に服用から3日(72時間)で効果がでると言われているので、服用した日にすぐ解熱作用があるような薬ではありません。熱が高くて辛い時は解熱剤も一緒に処方してもらいましょう。

熱がでる理由

体がインフルエンザウイルスと戦うためにでている防御反応で、熱がでているという事はインフルエンザウイルスを退治しているという証拠です。インフルエンザウイルスは熱に弱いので体温をあげる事で増殖を抑えられていて、ウイルスと戦っている白血球の活動も高まるのでむやみに解熱剤で熱をさげるのはよくありませんが、高熱のため眠れなかったり水分や食事を取れない時は解熱剤で熱を下げて体力を回復させた方がいいようです。

下がらない時はどうしたらいいか

熱の勢いが強い時は解熱剤を飲んでも効きにくい事があります。寒気や悪寒がある時はあたためます。掛布団を増やしてもいいですが重くなりインフルエンザの時は辛くなります。おすすめは湯たんぽを入れてあげる事です。できたら足元に1個と小さな湯たんぽをお腹あたりに入れてあげると早く温まります。

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まとめ

インフルエンザの治療薬が処方されるようになってインフルエンザの辛い時期も短くなりましたが、その分薬が効かない時は不安になりますね。B型は長引く事が多く、高熱はなくても微熱が続いてずっと学校や仕事を休んでしまったという話しは珍しくありません。微熱であれば様子を見ていて大丈夫ですが高熱が続く場合は迷わず受診して下さい。

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