子供がインフルエンザB型に感染した時は、小児科で検査をしてイナビルなどの抗インフルエンザ薬と解熱剤を処方してもらいます。あとは家で安静にさせるしかありませんが、インフルエンザB型が重症化した時の対処法や熱が下がらない時に注意する点などについて調べてみました。少しでも早く治す方法や、兄弟にうつさないように気をつける事など参考にして下さい。

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インフルエンザB型の特徴

B型の特徴はA型の流行の後に流行する事が多く、A型のように急に高熱がでる事は少ないのでインフルエンザと気付かずに周囲の人にうつしてしまったり、消化器系の症状も特徴で下痢や嘔吐がある場合もあります。高熱はあまりでませんが長引く事が多く微熱がなかなか下がらない、一度熱が下がっても二峰性発熱と呼ばれるぶり返しの熱がでる事も多いです。喉の痛みも強く、治りがけには咳がたくさんでるようになります。微熱であっても一般的な風邪と違い倦怠感・関節痛・筋肉痛などの全身症状があります。

数年前まではB型インフルエンザは2年に1度、2月から3月頃に流行すると言われていましたが、最近では毎年流行がみられ1月ころには感染者がでてきて、流行が始まるのが早まっているとされています。インフルエンザB型にはビクトリア系と山形系の2つのタイプがあります。A型のように鳥や豚に感染はしないのでウイルスは変異しにくく、そのため抗体を持つ人もいるのでA型ほどの大流行はしません。

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重症化した時(インフルエンザ脳症・脳炎)

子供がインフルエンザに感染して一番心配なのはインフルエンザ脳症・脳炎です。インフルエンザ脳症・脳炎は1歳~5歳までの小児に多くみられます。

脳症と脳炎は違い、脳炎は脳内にウイルスが入り込み炎症を起こしている状態で、脳症はウイルスは入っていなくて免疫異常を起こしている状態です。症状は似ていますが脳症の方が重症になる事が多いです。脳症の症状は意識障害とけいれん、異常行動がみられます。血管のつまり、臓器不全を起こします。急に発症するのでけいれんや異常行動、意識障害が5分以上続く時はすぐに病院に連れて行きましょう。

脳症の原因はよく分かっていませんが、インフルエンザウイルスは毒性が高いので免疫反応が過剰に反応してしまうためと考えられています。アスピリン系の解熱剤の使用が脳炎や脳症を誘発すると言われているので解熱剤を使用したい時は医師に処方してもらって使用して下さい。どうしても市販薬を使わなくてはならない時はアセトアミノフェンの解熱剤を使用します。

熱が下がらない時

B型の特徴として微熱が続く事が多いですが高熱が続く時は合併症を起こしている事もあるので病院を受診しましょう。二峰性発熱で熱がぶり返している時は、微熱で全身症状が良くなっている時は家で安静にして様子を見ていていいですが、高熱の場合や全身症状がひどくなっている時は受診して下さい。

水分補給に気を付けて

熱が高い時や下痢や嘔吐がある時は脱水症状になりやすいので水分補給に気を付けます。嘔吐が特にひどくなければスポーツドリンクやお茶で大丈夫ですが、あまりにひどい時は脱水状態になっている事もあるので受診したほうが安心です。経口補水液をたくさん飲んでかえって下痢がひどくなる場合もあるので飲み方には注意が必要です。

少しでも早く治したい時


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子供がインフルエンザで苦しんでいるのは見ていて辛いので少しでも早く治してあげたいですね。抗インフルエンザ薬の効果はインフルエンザウイルスの増殖を抑えるものでウイルスを殺したり消滅させたりはできません。早く治すには自己治癒力を高めるしかありません。

自己治癒力とは健康な体を保ち、病気を治す力です。免疫力ともいい、規則正しい生活で睡眠もしっかりととってバランスの取れた食事、適度な運動をするとよいとされています。免疫力が高ければインフルエンザウイルスが体に入ってきても発症せずにすみます。手っ取り早く免疫力をあげるには体温をあげる事です。平熱が1℃上がると免疫力は5,6倍になると言われています。

椅子に座る事ができる時は足湯がおすすめです。インフルエンザ特有の悪寒や寒気も足湯をすると収まります。大きめのバケツにお湯を入れて足を入れるだけですが、足を入れた時に熱く感じる位の温度にします。熱が高い時はかなり熱くしないと暖かく感じないので足を入れて湯加減をみながらお湯を足します。すぐにぬるくなるのでその都度お湯を足して常に熱い状態にして入ると悪寒もおさまってきます。

兄弟への感染を防ぐために


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兄弟や他の家族への感染を防ぐためには次の事に注意します。

・部屋を別にして隔離する
・感染者も看病している人もマスクをつける(飛沫感染を予防します)
・手洗いとアルコール消毒
・定期的に換気する(締め切った部屋はウイルスの濃度が濃くなっています)
・室温と湿度に気を付ける(20℃~25℃で50%~60%がインフルエンザウイルスの活動をしにくくする)
・鼻水がついたティッシュやマスクはビニール袋に入れて密閉して捨てる(ウイルスがたくさんついているのでそのまま捨てると空気中にばらまいてしまう)

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まとめ

子供がインフルエンザB型に感染した時の対処法を調べてまとめました。抗インフルエンザ薬がでて回復までの期間も短くなりましたがB型は長引く事も多く、下痢や嘔吐の症状がでたり心配になります。いつもと様子が違って心配な時は迷わずに受診しましょう。

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