インフルエンザといえば冬の寒い季節に流行するものだと思っていませんか?でも最近では4月・5月・6月の春の時期にインフルエンザに感染して小学校では学級閉鎖になってしまう事もあるようです。台湾や東南アジアの亜熱帯地域では一年中インフルエンザの感染者がいるそうなので、インフルエンザには冬にしか感染しないというのは間違った認識のようです。春インフルという言葉も聞くようになっているので、なぜ春にインフルエンザが流行してしまうのか調べてみました。

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4月・5月・6月にインフルエンザに感染する理由

2009年に流行した新型インフルエンザは夏の時期に流行しましたね。このウイルスは今では冬の時期に流行る季節性のインフルエンザになっているそうです。春にインフルエンザの症状がでていても、インフルエンザとは思わずに周囲の人に感染を広げてしまう事もあります。小さな子供達が集団生活をしている保育園や幼稚園では冬の時期にインフルエンザが流行した後に春にもう一度インフルエンザが流行することもあるそうです。

春にインフルエンザに感染する事を予想している人は少なくマスクやアルコール消毒などインフルエンザ対策をしている人は少なくなるので流行しやすい事もあります。特に春は卒業・入学・就職・転勤の季節ですから今までと生活環境が変わりストレスを感じている人も多く体力や免疫力も落ちている場合があります。そんな時期に感染力の強いインフルエンザウイルスがいたら流行しやすくなってしまいます。

インフルエンザワクチンを受けている人も多いと思います。感染したとしても軽症になる場合が多いと言われているので接種する人も多いですがワクチンが効いているのはおおよそ5ヶ月間なので春の時期には効果がなくなっている場合も多いのです。

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春インフルと冬の症状に違いはある?

春インフルと冬インフルには症状の違いはありませんが、インフルエンザA型とB型の症状の違いはあるので2つの違いをまとめてみました。

A型インフルエンザの主な症状

・急に高熱がでる
・関節痛や筋肉痛などの全身症状
・喉の痛み
・咳

A型の特徴は急に高熱がでる事です。39℃近く発熱する場合も多くあり、関節痛や筋肉痛も一般の風邪に比べ強くあります。熱が高くなると心配なのがインフルエンザ脳症・脳炎です。脳症と脳炎は違います。「脳症」は脳内にウイルスが入っていなくて免疫が正常に働いていない状態で、「脳炎」はウイルスが脳内に入って炎症を起こしている状態です。症状は似ていますが脳症の方が重症になりやすいと言われています。

B型インフルエンザの主な症状

・発熱(熱がでない場合もある)
・関節痛、筋肉痛などの全身症状
・喉の痛み
・咳
・下痢や嘔吐
・二峰性発熱がある

B型はA型が流行した後に感染者が増えてきます。春インフルもB型の方が多いですが、A型の場合もあります。B型の特徴は下痢や嘔吐などの消化器系の症状がある点です。下痢や嘔吐があると心配で薬で止めたくなりますが、無理に止めるとウイルスが体から排出できなくなってしまうので止めないほうが早く治ります。脱水症状が心配な時は病院を受診しましょう。

B型のもう1つの特徴は二峰性発熱といって一度下がった熱がぶり返してしまうことです。A型のように40℃近い高熱がでたりすることはあまりありませんが、微熱が続いたり二峰性発熱で熱がぶり返したりと、なかなか治らず長引いてしまうことが多いです。

インフルエンザA型とB型にはイナビル・リレンザ・タミフルなどの抗インフルエンザ薬が効果的です。ただ発症から48時間以内に服用しないと効果がありません。それは抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬でウイルスを消滅される事はできないからです。インフルエンザを発症して48時間後位にウイルスの量は一番増えていると考えられているのでその時に抗インフルエンザ薬を服用しても効果がないとされています。

もしインフルエンザを発症して48時間以上たってしまっていても漢方薬など他の薬で症状が楽になることもあるので病院を受診して下さいね。

夏インフルもある

沖縄では夏の時期のインフルエンザの感染者がいるそうです。東南アジアなどからの旅行者が多く、エアコンによって室内の湿度がインフルエンザウイルスの好きな乾いた状態になっているのも原因の1つになっています。

風邪との違い

春に風邪のような症状がみられたらインフルエンザを疑ってみると周囲の人を感染させてしまう事も減ってくるので、風邪とインフルエンザの症状の違いをまとめました。

・発熱のしかた
風邪での発熱は徐々に上がっていくことが多いです。初期では鼻水や喉の痛みだけだったのが数日後に発熱していくのが風邪です。A型インフルエンザでは急に高熱がでる事が多いです。

・全身症状の違い
風邪でも高熱がでる事もありますが、全身症状が強くでるのがインフルエンザの特徴です。特にB型インフルエンザでは高熱はでない事もありますが、いつもの風邪にくらべて関節痛や倦怠感がつよかったらインフルエンザかもしれません。

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まとめ

寒い冬が終わってやっと暖かくなってきた時にインフルエンザには感染したくありませんね。インフルエンザには一年中感染する可能性もあるそうなので注意が必要です。感染を防ぐには手洗い・うがい・マスクですが、免疫力をあげておくのも大切です。免疫力をあげるには規則正しい生活とバランスの取れた食事、適度な運動ですが忙しいとなかなか難しいです。

平熱が1℃上がると免疫力は5、6倍にもなるそうなので冷え性の方は平熱をあげるといいと思います。平熱をあげる方法としては、シャワーだけですませずに湯船にお湯を張ってお風呂に入ったり、少し前に話題になった冷え取り健康法も手軽に平熱をあげられます。冷え取り健康法とは絹・綿・ウールの天然繊維100%の靴下を何枚か重ねて履いて足元からあたためる健康法です。免疫力をあげて春インフルにはかからないようにしたいですね。

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