インフルエンザの季節になるとあちらこちらでマスクをしている人を見かけます。厚生労働省や学校でもインフルエンザの飛沫感染を予防するためにマスクの着用を推奨しています。感染しないためにも、感染拡大を防ぐためにもマスクは必須アイテムと言われていますが、マスクでインフルエンザはどれくらい予防できるのか、マスクの効果など色々調べてみました。

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マスクの種類

マスクには、綿織物を重ね合わせたガーゼタイプのものとレーヨンやポリエステルなど複数の原料を組み合わせて作られた不織布タイプのものがあります。不織布マスクは家庭用の他にも医療用や工場用のマスクもあり、種類や性能、形状はメーカーによって様々です。

不織布マスク

名前の通り、糸や繊維などで織っていない、素材となる複数の原料を熱や機械によって圧着させて布にしたマスクです。不織布そのものがフィルター機能を持っており花粉やホコリ、ウィルスの侵入予防することが出来ます。最近では、より細かい粒子もガード出来るように複数のフィルターを重ねたものもあり、マスクの性能も年々アップしています。元々は、使い捨てで衛生的であることから、医療現場や工場などで使われているものでしたが、今はインフルエンザや花粉対策として不織布マスクが主流となっています。

ガーゼマスク

ガーゼを重ねて作られたマスク。洗濯して繰り返し何度も使用できます。保湿性に優れ、肌に優しいので、敏感肌の方やお子様の咳エチケットに使用されている方も多いです。鼻や喉の保湿が目的ならガーゼマスクはオススメですが、繊維の目が粗いので不織布マスクに比べるとウィルスの侵入を防ぐ機能性は劣ります

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マスクで100%予防することは不可能

インフルエンザの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれかによるものです。

空気感染は空気中にインフルエンザウィルスを吸い込むことで感染することです。飛沫感染は感染者がくしゃみや咳をしたときにウィルスが飛び散り、それを吸い込むことで感染することです。接触感染とは、ウィルスのいる場所を手で触れることで、口や鼻からウィルスが侵入し感染することです。

空気中に漂うインフルエンザウィルスは非常に小さく0.08~0.12マイクロメートルです。一般的なマスクではウィルスの侵入を防ぐことは不可能です。つまり、空気感染にはマスクはほとんど効果がないと言えます。

接触感染は、手に付いたウィルスによって感染するものなので、手洗いを丁寧に行い、アルコール消毒することで予防することが出来ます。

飛沫感染は、ウィルス自体は非常に小さいものですが、咳やくしゃみと一緒になって飛散するウィルス(飛沫)は約5マイクロメートルの大きさです。つまり、5マイクロメートルのウィルスに対応できる不織布マスクを着用すれば、飛沫感染予防に効果的と言えます。しかし、一般的に販売されている「不織布マスク」はマスクと顔の間にすき間が出来ます。そのすき間からウィルスが侵入する可能性があります。正しい付け方をしないと、マスクをしていても知らないうちに感染していることがあるので注意が必要です。

マスクの効果は?

マスクには鼻や喉が乾燥するのを防ぐことが出来ます。特に冬は空気が乾燥し、インフルエンザウィルスも活発になります。また、乾燥で喉の粘膜機能も低下します。ウィルスが侵入しやすい状況になるので、マスクを着用し、鼻や喉の湿度を保つことが大切です。寝るときもマスクを着用したまま眠ると、鼻や喉に保湿効果があると言われています。マスクで鼻や喉の粘膜が乾燥するのを防ぎ、ウィルスの侵入をガードしましょう。マスクでインフルエンザウィルスの侵入を完全に防ぐことは出来ませんが、不織布マスクを正しく付けることで飛沫感染予防には効果が期待できます!マスクの着用に加えて、丁寧にうがい手洗いをすること、部屋の湿度を50~60%の湿度に保つことで、予防の効果を高めることが出来ます。

正しいマスクの選び方と付け方

顔とマスクの間にすき間が出来ないようにマスクと顔がピッタリ密着するものを選びましょう。不織布を何層も重ねた高性能マスクがオススメです。マスクのフィルターがウィルスをガードしてくれます。マスクの表面にはウィルスが付いている可能性があるので、帰宅したら使用したマスクは空気に触れないようにビニール袋に入れて捨てましょう。捨てた後はしっかりうがい手洗いし、アルコール消毒しておきましょう。マスクは使い捨てです。一旦外したら捨てて、新しいのを付け替えましょう。マスクが湿ったり臭ったりしてきたら交換するといいですよ。

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まとめ

マスクだけでは感染を100%防ぐことは出来ませんが、インフルエンザに感染した人がマスクを着用することで飛沫感染を予防することが出来ます。熱が下がり回復した後もウィルスが残っている可能性があるので、感染拡大防止のためにも、外出の際はマスクを付けておきましょう。マスク、うがい手洗い、加湿、予防接種などと合わせて対策することで予防効果もグンと高まります。インフルエンザが流行している時期は必要以上の外出や人混みは極力避けましょう。しっかり予防して今年はインフルエンザウィルスを徹底的にガードしましょう!

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