冬になると大流行するインフルエンザは、普通の風邪ウイルスと違い、空気中にただよって長時間生存することができるので、ウイルスがいる空気を吸い込むだけでも、感染してしまいます。そのため、感染者がいれば、その周辺にいる人にも感染しやすくなってしまいます。インフルエンザがどういう感染経路で感染していくのか知ることによって、感染予防のポイントも分かるのではないでしょうか。

今回はインフルエンザの感染経路と感染を防ぐためのポイントをまとめてみました。

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インフルエンザはどうやって感染するの?

インフルエンザの感染経路は次の3種類です。

・飛沫感染
感染者の咳やくしゃみ・会話で飛んだ唾液の直撃によるもの。インフルエンザのもっとも多い感染経路
・接触感染
感染者のウイルスの付いた手などが触れた物(電気のスイッチ・ドアノブ・つり革等)に健康な人が触れることによって、その手で口や目に触れ、粘膜を通じて感染する
・空気感染
空気中に漂っているインフルエンザウイルスを吸い込むことにより感染すること。しかしインフルエンザの場合重要な感染経路としては考えられないとの意見も

インフルエンザの感染経路としてもっとも多いのが飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみの唾は1~2m飛ぶと言われていますが、湿度が高いと空気中の水分を含んで1m以内に落下します。湿度が低いと飛沫は遠くまで飛ぶので、ウイルスが空気中に漂う時間が長くなるということになります。インフルエンザウイルスの予防には適度な湿度とマスクが大切になることが分かります。

接触感染によってつり革などでインフルエンザウイルスに触れても、人の皮膚表面上では、ウイルスは5分未満で感染力を失います。しかし、この5分未満の間に、ウイルスに触れた手で、口や鼻、目をこすったりすると、そこから粘膜を通じて感染します。接触感染の予防には手洗いが大切です

空気中に浮遊した飛沫ウイルスを健康な人が吸い込むことによって感染する空気感染は、空気の清浄や換気による予防が有効です。

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インフルエンザに感染しない為の予防対策

鼻やのどの粘膜から感染するインフルエンザウイルスの予防の基本は、ウイルスを体内へ入れないことと正しい生活習慣で、体の免疫力を高めておくことが重要になります。上記の感染経路からインフルエンザの予防には次のことが大切であると考えられます。

どうしたら防げる?インフルエンザ感染予防の為にできること!

日常生活でできる予防法

1,正しい手洗い

ウイルスの付いた物に触れた手で、口や鼻などに触れると接触感染をおこします。外出先からの帰宅後や調理の前、食事の前などこまめに手を洗うようにしましょう。ウイルスは石鹸に弱いため正しい方法で石鹸を使い丁寧に洗います。石鹸の代わりに消毒用のアルコールを使うのもいいですね。

2,うがいはこまめに

外出先から帰ったらすぐにうがいをして、のどの粘膜についたウイルスを洗い流します。また、うがいをすると、のどに潤いが保たれ、ウイルスに対する抵抗力が高まります。うがい薬を使用すると、のどの殺菌・消毒効果が高まるのでおすすめです。

《正しいうがいの方法》
うがいは口の中をすすぐ「ブクブクうがい」と、のどの奥をすすぐ「ガラガラうがい」を数回やると効果的です。

3,マスクで感染予防?

マスクは飛沫感染予防としても、のどの保湿対策としても効果があります。また、マスクをしていると、手で鼻や口を触れることがなくなるので接触感染の予防にもなります。

4,室内の温度と湿度

ウイルスは低温、低湿を好みます。乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂います。気温が20度以上、湿度が50%以上になると、急に感染力を失っていきます。加湿器などで室内を湿度(50~60%)に保ちましょう。

5,免疫力アップで防止する

・バランスの良い食事
・適度な運動とお風呂であたたまる
・適度な睡眠とストレス発散

栄養のバランスが崩れると、免疫力の低下を招きウイルスにかかりやすくなるので、食事はバランス良く摂りましょう。また適度な運動とお風呂であたたまる事で体温を上がり免疫力アップにつながります。免疫力を下げる大きな原因はストレスです。適度な睡眠をとり、ストレスをため込まないように注意しましょう。

ワクチン接種による予防方法

インフルエンザの予防接種は、感染を防ぐことはできません。しかし、予防接種はインフルエンザが発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぐ効果があります。特に高齢者や心臓や肺に慢性の病気を持つ人、気管支喘息を持つ小児など、インフルエンザに感染すると重症化したり、合併症を引き起こしたりする可能性の高い人は、かかりつけ医に相談の上、早めの接種を受けることが望ましいでしょう。

人混み対策はどうする?

インフレンザが流行っていても、学校や会社、通勤電車などの人混みを避けることは難しいですよね。感染者との接触が避けられない人混みでの予防対策は重要です。

外出でのインフルエンザ予防対策

・飴やガムで唾液を出して抗菌

・メガネ、サングラス着用
空気中に浮遊しているインフルエンザウイルスは、目、鼻、口などの粘膜から感染します。鼻や口はマスクでふさいで予防対策をされていますが、実は目からも感染します。ゴーグルが一番効果的ですが、メガネやサングラスからでも飛沫感染には効果が期待できます。

・髪はまとめて帽子を着用
空気中のウイルスは髪や服にもたくさん付着しています。手に付いたウイルスは5分しか生きられませんが、服や髪に付いたウイルスは数時間生き残っています。家に帰ったらシャワーやお風呂に入り、服は洗濯する事が良いでしょう。

・除菌シートを携帯する
外出先で何かを飲んだり食べたりする時は、除菌シートで15秒程よく手を拭くようにすると、多少はウイルスを除去できます。しかし、手を洗える状況であれば、洗ったほうが確実にきれいになり安心です。

・乗り物では前方に乗車

バス、電車、飛行機などの乗り物は窓が閉まっていても、車内の空気の流れは常に前から後ろへ流れています。乗り物の中での空気感染前方に乗ることでウイルスを避けることが出来ます。

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まとめ

うがいやマスクの着用は感染予防に効果がないと言う説もききますが、感染の予防効果がわずかでもあるのであれば、できることは手を尽くしたいと思います。今年は息子が受験生。受験日が迫ってくると健康管理にもピリピリしてしまいますよね。今年だけは家族全員インフルエンザになりませんように。。祈る思いで予防対策頑張りたいと思います。

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