毎年12月~3月にかけて流行するインフルエンザ。インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによっておこる感染症で、急な38℃以上の高熱、強い筋肉痛や関節痛、倦怠感、頭痛などの症状が現れるのが特徴です。また、インフルエンザに感染してめまいを感じる人も多いようです。

めまいの多くは「ぐるぐると回る」、「立っていられないほど辛い」、「熱が下がってから3日~5日続く」、「吐き気がある」など、とてもつらい症状になります。

今回は、インフルエンザで起きる辛いめまいについて、原因と対処法について詳しく調べてみました。

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インフルエンザにかかった時のめまいとは?

インフルエンザにかかるとめまいを感じる人が多いようです。特に、「ぐるぐると目がまわるような」めまいを感じる人が多く、中には起き上がれなくなるほど激しいめまいを感じる方もいます。

グルグル目が回るようなめまいは回転性めまいと呼ばれていますが、回転性めまいとはどのような症状なのでしょうか?

回転性めまい

自分の周りや景色がグルグル回ってみえるように感じます。吐き気を伴うこともあります。乗り物酔いなども回転性めまいになります。原因場所は耳の奥にある内耳にあります。内耳には、身体の平衡感覚を保つ働きがあり、何らかの原因でその働きが阻害されると回転性めまいを起こすことがあります。めまいが起きている最中は、眼球が意識していないのに勝手に動く「眼振」が起こることがあります。

回転性めまいを伴う病気として有名なのはメニエール病があります。みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。メニエール病以外では、起き上がったり、寝返りや上や下に頭を向けるなど頭の位置を変えた時に起こる「良性発作性頭位めまい症」や、風邪やウイルス感染が原因で起こるといわれている「前庭神経炎」があります。

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インフルエンザでめまいが起こる原因とは

インフルエンザにかかった時に起こるめまいは、熱が下がった後から感じる人が多いようです。頭痛や吐き気を伴う方も多く、じっとしていてもめまいが続くことがあります。

めまいの中には、脳梗塞や脳出血など脳の病気で起こるものもあり「手足のしびれ」、「物が二重に見える」「ろれつがまわらない」などの症状が現れるのが特徴です。そのような症状が現れた場合は命にかかわることがあるため、速やかに病院で診察を受けましょう。そういった症状がない場合は、インフルエンザ感染が原因のめまいと考えて良いでしょう。

インフルエンザにかかると特徴として38℃以上の発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などがありますが、これらはウイルスが体内に侵入したことにおこる炎症であり、身体を守るために起こる防御反応になります。例えば発熱することで白血球などの免疫細胞が活発になり、ウイルスの増殖を抑えることができます。炎症は痛みを伴いますが、有害な刺激や菌やウイルスなどの病原体から身を守るための反応でもあるのです。

前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)の可能性

原因はまだよくわかっていませんが、風邪をひいたりウイルスに感染した後に発症しやすいとされています。激しい回転性のめまいがおこり、数日から1週間程度続くことがあります。吐き気を伴うことも多く、嘔吐してしまったりすることもあります。

前庭神経は内耳にある三半規管から脳につながる神経であり、平衡感覚に関する情報を脳に伝える働きがあります。この神経に炎症が起きるとめまいが起こることがあります。めまいは少しずつ軽くなっていきますが、持続することもあります。

前庭神経炎の場合、治療は安静にすることと薬物療法になります。お薬には、抗めまい薬、循環改善薬、ステロイド薬が処方されることがあります。

自律神経失調症の可能性

自律神経失調症って一度は聞いたことがあるかと思います。原因がよくわからない場合に疑う病状です。特にストレスにより、自律神経のバランスが崩れるとめまいや耳鳴り、動機やだるさなどの身体的症状の他にイライラ、不安感などの精神的症状も感じることが多いようです。

自律神経は交感神経と副交感神経があり、交感神経は緊張した時に働き心身を活発にする神経であり、副交感神経は休息時やリラックスしている時に働く神経です。この副交感神経の働きが弱くなると身体の回復が遅くなったり、様々な症状が起こることがあります。

風邪やインフルエンザにかかると身体は当然ストレスにさらされた状態になりますので、自律神経が乱れ、めまいや頭痛を引き起こす可能性があります。

インフルエンザで起こるめまいの対処法

インフルエンザでめまいが起きた時の対処法は、まずは安静にすることです。めまいと同時に頭痛が伴うこともありますので、その場合は頭の下に氷まくらを当てて冷やしてあげると症状が和らぐことがあります。

症状は数日から1週間で改善することが多いのですが、もしも続く場合は病院で診察を受けましょう。めまいの症状が続く場合は、インフルエンザの時に受診した医療機関(内科)に相談すると良いでしょう。

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まとめ

インフルエンザにかかると、急な高熱や強い関節痛・筋肉痛などの症状が現れ、熱が下がっても、めまいや頭痛などの症状が現れることがあります。時として立っていられないほど強いめまいが起きることもあり、症状は1週間ほど続き治っていきますが、時には長引いてしまうこともあります。

インフルエンザで起きるめまいの原因は内耳の炎症によるものが考えられますが、脳に起因するものもあります。

安静に過ごすことで症状は和らいでいきますが、長引く場合や症状が辛い場合は医療機関を受診しましょう。

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