妊娠超初期とは妊娠0週から4週までの期間をいいます。0週の0日は最終月経の初日なので2週まではお腹に赤ちゃんはいません。受精卵が子宮内膜に着床して妊娠の成立となります。ですから妊娠超初期に妊娠に気が付く人は少ないと言われます。妊娠したかな?と気が付くのは大体の方が妊娠4週目でその頃にはすでに2ヶ月目に入っています。妊娠初期は気を付けることがたくさんありますが、症状や原因を知っていれば不安も少なく感じますよね。今回はあまり気が付く人がいない妊娠超初期での出血について調べました。

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生理と着床出血の違いは?

着床出血とは受精卵が子宮に着床する時に子宮内膜を傷つけてしまうことによって起こる出血の事です。着床出血はすべての妊婦さんに起こるものではなく全体の約2%と言われていますが、10人に1~2人で10~20%というデータもあります。着床出血がおきたとしても色や出血量など個人差が大きいので気が付かない人も多いのかもしれません。基礎体温を付けていると着床出血なのか生理なのかの判断ができます。生理の場合は、基礎体温が下がっていきますから高温期が2週間以上続いていたら妊娠超初期の症状とみていいでしょう。腹痛もあり着床出血もある人は生理が始まると勘違いする場合もあります。

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出血の量と色は?

一般的には鮮血が混じったピンク色のおりもののような感じですが、茶色っぽいおりものの場合もあります。出血する期間は2日~7日程度です。生理と比べると短い人が多いですが、一週間程度続く人もいます。出血量は生理と比べると少ないことが特徴で、トイレットペーパーにうっすらと血が付く程度の人がほとんどです。生理2日目のような量の場合は生理か不正出血という事になります。着床出血がみられる時期は排卵後7~10日あたりです。

化学流産の可能性も

量の多い出血は化学流産の可能性もあります。化学流産とは受精したものの着床が続かなかった状態の事で、流産とは通常、妊娠後に起こったものをいいますが化学流産は妊娠が確定する前に起こります。症状としては生理が少し遅れ、いつもより重く出血量も多いような状態です。今の妊娠検査薬は精度が良く受精後すぐにでるHCGホルモンに反応して陽性反応がでますが着床状態を保つ事が出来す化学流産になってしまう事もあります。以前は検査薬がなかったため妊娠に気が付かず生理が少し遅れて来ただけと受け止められていました。

妊娠超初期 妊娠検査薬 使える?

この時期に妊娠検査薬で検査をしても正確な結果はわかりません。生理予定日を一週間ほど過ぎたら検査ができますからそれまで待ちましょう。使用できる時期の前に検査薬を使う「フライング検査」は妊娠していても陰性反応が出てしまう場合もありますから注意が必要ですが、妊娠超初期症状があると早く検査薬を使ってみたくなりますよね。最近ではそれより早く判定可能な生理予定日の3日前から使える「 早期妊娠検査薬 」というものもあります。

検査薬の仕組みは、受精卵が子宮に着床するとHCGホルモンが分泌され、そのHCGホルモンが尿中にあることで妊娠しているかどうかを検査します。早期妊娠検査薬はHCGを感知する精度が高いものです。早期妊娠検査薬は手に入れにくく、使わずにいれば化学流産に気が付くことも無いので生理予定日の1週間後くらいに従来の妊娠検査薬を使うほうが負担は少ないでしょう。

妊娠超初期の注意点

多くの女性は生理予定日から数日経過してから、生理が遅れていることや体調の変化で妊娠に気が付きます。その時にはすでにお腹に赤ちゃんがいて、「そういえばあの時・・」などと超初期の頃の体の違和感を思い出す方もいるでしょう。妊娠超初期症状には個人差が大きいのではっきりと感じる人もいればいつもと変わらないという人もいます。代表的な症状をまとめると・・

・おりものの変化
量が増えたり匂いが変わったりします。

・熱っぽさ
風邪の引き初めのように微熱が出たり、体のだるさや強い眠気を感じたりします。妊娠の可能性があるなら自己判断で風邪薬を飲むのは控えましょう。

・食欲の変化
ホルモンの影響でいつもより食欲旺盛になったり、逆に胸やけがして食べられなくなったりします。

・腹痛
ホルモンの影響で便秘や下痢になりやすくなります。また子宮が伸縮を繰り返して大きくなろうとするのでキューっとした痛みやチクチクとした痛みを感じる事があります。

・腰痛
妊娠するとリラキシンというホルモンがすぐに分泌されます。リラキシンは骨盤周りの靭帯を緩ませ出産に向けて骨盤を開くようにさせるので腰痛を感じるようになります。

食べてはいけないもの

・生肉、生ハム、スモークした魚、ナチュラルチーズ
リステリア菌は自然界に広く存在し食中毒を引き起こす病原菌です。健康な人なら感染しても症状が出ないか、胃腸炎の症状のみで特別な治療をしなくても自然に良くなります。妊婦は感染しやすく健康な成人の20倍以上といわれています。妊娠中にリステリア菌に感染するとリステリア症と呼ばれ発熱、嘔吐、関節痛などインフルエンザのような症状が現れます。胎児への影響は流産・死産や、生まれてから髄膜炎や脳炎、敗血症などで感染した胎児・新生児の致死率は20~30%といわれています。リステリア菌は熱に弱いのでお肉を食べる時はしっかり加熱して食べるようにして、生乳から作られたチーズは食べないようにしましょう。

生肉にはトキソプラズマという寄生虫の心配もあります。妊娠中にトキソプラズマに感染すると胎盤を通して赤ちゃんも感染し先天性トキソプラズマ症になってしまいます。症状としては流産・脳症・痙攣・水頭症・低出生体重・頭蓋内石灰化・トキソプラズマ性網脈絡膜炎による視力障害、精神・運動機能障害などがあります。トキソプラズマは猫の糞便にもあるので注意しましょう。トキソプラズマもしっかり加熱することで死滅するので食べる時はしっかり加熱することと、調理器具もしっかり洗う事が大切です。

妊娠超初期の頃はまだ胎盤が出来ておらず赤ちゃんの器官形成もまだなので妊娠に気が付かずアルコールやタバコを摂取していたとしても心配は無いと言われていますが、大量に摂取するのは後々心配の種になってしまう事もありますから、妊娠の可能性があるのなら普段からお酒とタバコは控えめにしましょう。

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まとめ

妊娠超初期は本人も妊娠している事に気が付かない時期の事ですが気を付けた方が良い事が色々ありましたね。出血にも個人差が大きいので心配な時は自己判断せずに産婦人科を受信しましょう。

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