妊娠中に急な体重増加に伴ってでてくる妊娠線。女性にとっては、お腹に痕が残るのは嫌だなあ~という思いがあるので、妊娠中から気を付けて、ボティークリームなどを塗って妊娠線対策しているママが多いようです。けれど、予防していても出てしまう妊娠線に、がっかりするママも少なくありません。どうしたら、妊娠線を消せるのか悩んでいるママは多いようです。では、妊娠中に出来てしまった妊娠線が産後も消えないときの対処法について調べてみました。

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妊娠線が消えないのはなぜ?

産後半年近く経っても乳房や腹部にできた妊娠線が消えません。出産後は、妊娠中に赤紫色だった色が徐々に薄くなりましたが、まだ筋にのようになって残っています。体重は妊娠前より5kgほど増えたままなので、体重が妊娠前に戻ったら妊娠線は消えるのでしょうか?

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妊娠線はなぜできるの?

お腹が急激に大きくなると、皮膚が急に伸ばさされることになります。皮膚は外側から、表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。表面の皮が伸びても、その下の組織である真皮は伸びが悪いので、亀裂が入ってしまい、真皮と皮下組織が表皮が伸びていくことに追いつけず、亀裂ができてしまうことがあり、この亀裂が肌の表面から透けて見えるのが妊娠線です。この妊娠線はお腹だけでなく、胸や太もも、二の腕にもできますので、妊娠して急激に太った人や皮下脂肪の厚い人は、できやすいと言われています。

産後の妊娠線は消せる?

残念ながら、妊娠線は包丁で深く手を切ってしまった傷痕や、手術の傷痕が消えないのと同じように、皮膚の奥が裂けてしまった傷なので、消えることはないのです。皮膚の表面の傷なら、消毒薬を塗ったり絆創膏を貼ることで、治りを早めることができます。けれど、皮膚の内部が傷ついた場合は、皮膚の新陳代謝を上げ、皮膚自身の力で治して行かなければなりません。皮膚のターンオーバーは、約28日と言われていますが、これは表皮の場合で、妊娠線で傷ついた内部の真皮の場合は、皮膚が生まれ変わるのに、数年かかると言われており、妊娠線を完全に消すことはできないのです。

けれど、できたばかりのころはみみず腫れのような赤い線で、皮膚の表面がでこぼこしており、線の部分は少しへこんでしわが寄っていますが、産後は少しずつ赤みがなくなり、赤ちゃんを産んで3ヶ月経ったころには、ピンク色に変わって薄くなっていきます。産後半年ほどで、白っぽく目立たなくなってくるでしょう。完全には消えませんが、遠くから見てわかるほどではなく、よく見るとわかる程度にまでは目立たなくなります。出産直後、赤紫色だった妊娠線は、時間の経過とともに、白っぽくなり、さらにキラキラと光るようになってきます。

妊娠線ができたときの対処法は?

★妊娠線を見えにくくするためには、肌の保湿をして新陳代謝を助けることです。

肌を保湿することで、新陳代謝を助け、乾燥や外部からの刺激を防ぎ、肌が本来持っているターンオーバーを促します。肌を保湿する際は、肌の表面だけを保湿するのではなく、肌の内部まで保湿することが重要です。肌の内部まで保湿し、水分と栄養を届けることで、肌が柔らかくなり、肌の新陳代謝を上げることに繋がります。

真皮の亀裂によって薄くなった表皮の厚みは、皮ふが正常に生まれ代わることで、早く元の厚みに戻ることが期待できます。表皮に厚みができることで、真皮の亀裂が見えにくくなるため、妊娠線が消えたような状態になるのです。肌の新陳代謝が上がれば、新しい肌に生まれ変わるスピードが速くなるので、真皮にできた妊娠線を早く治癒できるのです。

★妊娠線を消すというよりは、薄くして目立たなくする方法は、保湿をして肌の新陳代謝を上げるケアが重要になってきます。

クリームやオイルなどを塗って、肌にうるおいを与えましょう。

「肌の内部まで保湿する」ことと「肌の新陳代謝を上げる」ことができるクリームを使いましょう。けれども、一般的なクリームには、香料や添加物が多く含まれているものがたくさんあります。保湿成分が肌の内部まで浸透しなかったり、合成成分だらけで肌への負担が大きい場合は、妊娠線を薄くして目立たなくするということに対して全く効果がないうえに、肌荒れなどのトラブルに繋がる可能性もあるので気を付けましょう。

妊娠線を目立たなくする効果があり、尚且つ、安心して使える商品として、妊娠線を消す専用のクリームには、高い保湿効果はもちろん、肌の新陳代謝を促し、肌の細胞を活性化する成分が含まれているものが多く、実際に、効果を得られたという専用クリームもオススメです。

また、ホルモンバランスによい栄養素を摂取することも、肌の再生に大切です。

妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンのバランスが変わります。エストロゲンとプロゲステロンは、妊娠を続けるために必要な女性ホルモンですが、バランスが崩れると肌が荒れやすくなることもあります。さらに、コルチコステロイドというコラーゲンの生成を抑えてしまう働きをするホルモンが増えることで、肌のハリや弾力が少なくなってしまいます。

そのため、食事で栄養を補うことが大切です。

肌の再生を促し、新陳代謝に関わる栄養素には、ビタミンB2(豚肉、納豆、卵など)、ビタミンE(ナッツ類、ゴマなど)亜鉛(牡蠣、ゴマなど)、マグネシウム(のり、大豆製品など)などがあります。他にも、肌の粘膜を丈夫にするビタミンA(レバー、にんじん、かぼちゃ、チーズなど)、肌の保湿効果があるビタミンC(果物やブロッコリー、キャベツなど)を十分に摂取することで、体の内側からも、ホルモンバランスを整えて、妊娠線ケアに役立てましょう。

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まとめ

妊娠線は完全にはもとに戻すことはできません。妊娠線ができてしまうと最初は赤紫色で目立つので、気持ちが落ち込むかもしれません。ですが、あきらめずに丁寧にケアを続けることで、かなり薄く目立たないようになります。健康のためにも、次の妊娠に備えてコンディションを整えるためにも、体重を妊娠前に戻すことも大事です。

妊娠線クリームは妊娠線のケアを目的にして作られた商品のため、保湿効果が高い成分や、新陳代謝を活発にして、妊娠線を目立たなくする美容成分が豊富に含まれています。授乳中や赤ちゃんに触れるママも安心して使いやすいように、添加物や香料を使っていないものもあります。少しでも目立たなくするために、肌の再生力を高めるためのクリームとオイルを併用したマッサージで、身体を労わってあげましょう。

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